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カテゴリ:他臓器重複癌( 43 )

マウスピースの罪

マウスピースが問題なのは、本来見える
場所を簡単に隠してしまうということで

食道癌患者には重複頻度の高い
口腔・咽頭領域の拾い上げの妨げに
なっており

これを防ぐには
口を大きく開ける

舌を大きく前に突き出す

舌にそって内視鏡を奥に入れる

エーと発声させる

マウスピースの罪_b0180148_111462.jpg


これによって口蓋舌弓、口蓋咽頭弓、
それに挟まれた扁桃、舌根、口蓋垂,軟口蓋
が一望できることになります。

ここで重要なのは
NBI拡大でよくみつかる1〜2mmの
中咽頭の後壁癌は実は頻度がものすごく
少なく

最近でた耳鼻咽喉科の多施設共同研究の結果
523例の中咽頭癌の解析で
後壁は29例(5.5%)にすぎないこと。

もっとも多いのは側壁で305例58.3%
におよび

次いで前壁(舌根〜喉頭蓋谷)で133例
25.4%

次いで上壁(口蓋垂〜軟口蓋)で55例
10.5%

頻度の高い側壁に注意が必要ということである。

経鼻ユーザーもまた,鼻からにとらわれすぎて
口腔内病変は必ず見落としているだろうので
まず口から観察する

扁桃の癌はもともと扁桃がごつごつした
組織で炎症でもよく腫れるため診断が
難しい所にある

左右差があるかどうか

扁桃は扁桃窩というくぼみ空間
に収まっているがそれを超えて
偏側だけ張り出して来ているとき

これはおかしい、とおもえるかどうか

だとおもってんだけど
なかなかみつからないっ


く〜っ

まだまだ診断がむずかしいぜよっ〜



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-01-13 11:15 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

頭頸部癌を内視鏡医はどこまで観察するか

頭頸部癌を内視鏡医はどこまで観察するか_b0180148_958167.jpg


この4年間に経験した頭頸部癌586例における
食道癌の重複頻度を解析したところ、220例
37.5%に食道癌の重複があった。

なかでも下咽頭癌は217例中133例
(61.3%)
と重複があった。

一大事!

である。

さらに重複頻度が
50%を超えているのは
口腔底癌(52.7%)

マウスピースをつけていると
観察しない場所である

しかし,最近食道の専門家の中では
最初からマウスピースを外して
口腔底からよく診よう

というのが常識になりつつあり

これを食道の専門家以外にも
普及させようという試みが始まっている

そんなとこまで消化器内視鏡医は
みなくていいという常識を

変えるのは

いつの時代も非常識から始まる

内視鏡医はサービス満点なのだ

口腔から咽喉頭
食道胃十二指腸小腸大腸肛門

内から見える所ならどこでも
アプローチし、対策を立てられるのだ

常識を捨て、

非常識を拾う

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-01-13 10:08 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

見落とし

見落とし_b0180148_1715094.jpg



1年前は、舌の奥までよく見えてなくて

半年前NBI拡大でマウスピースつけて
いたために見落とし

今年、経鼻内視鏡の口腔内観察で見つけた
舌癌です

診ようと意識しないと
見落としますし

鼻から入れる先生はまず
口の中を観察すること
が重要

簡単な事だけども大事なこと。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-12-28 17:04 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

舌癌を見つけるコツ

舌癌を見つけるコツ

下咽頭癌ほどではありませんが
舌癌と食道癌は重複しやすい
といわれており

食道癌患者さんは舌もよく見る必要があります

舌は表面の「舌背」と
べろの裏っかわの「舌腹」
さらによこっちょの「舌縁」とに区分され

舌の奥3分の1は「舌根」といわれ、
ここは「中咽頭前壁」にあたります。

つまり舌根の癌は中咽頭癌にあたります。

中咽頭癌が発生しやすいのは
側壁〜前壁〜上壁〜後壁の順ですので

我々消化器内視鏡をもつものがよく
目にする1mm程度の微小ブラウニッシュアリア
は、癌かどうか判定が難しく
かつ、急いで治療する必要は全くない

むしろよく見えていない舌根を気にした方はが
いいと思われます

さて、舌を見るにはまず患者さんの協力が必要です。

はずせる入れ歯は外して

口を大きく開け

まずは遠くから全体を見渡します

「ではベロを丸めて上に持ち上げましょう」

というと口腔底〜歯肉〜ベロの裏の「舌腹」が
観察できます。口腔底は食道癌と重複頻度が特に高い
領域です。充分観察しましょう。

ついでベロを右振って下さい

左に振って下さい

これで舌癌の好発部位、舌縁が観察できます。

舌癌も「ドット状血管と領域のある発赤」
が初期像ですので、近づいてツブツブがみえたら
危ない!と思って下さい。

次に舌を大きく前に突き出して下さい
「アカンベー」です、口をできるだけ
大きく開けて〜

というと、今まで中咽頭の観察のじゃまになっていた
舌がいなくなりますので、
舌に沿って口から内視鏡をいれると、のどちんこから
奥の中咽頭後壁〜側壁〜上壁を一望できます。

反射の強いかたはここでも「オエッ」となりますので
手短に観察しましょう

「エ〜」と発声させるのもいいのですが
カメラが曇ってしまうのがやや難点です。


いかがでしょうか

今日からできる簡単な舌癌発見のコツ

やってみませんか?


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-12-17 07:21 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

舌癌

経鼻を鼻から入れる前に
口の中を見よう

2009年10月から始めて丸4年。

こないだ初めて舌の辺縁、舌縁の表在癌を
見つけました

マウスピースを外して

スコープを前歯の当たりに置き

まずべろを丸めて持ち上げて口腔底を見ます

口腔底癌は食道癌と重複頻度高いです
形もそっくり、食道癌診断に慣れてるひとなら
すぐ分かる

左右の頬粘膜。ここも見よう

さらに上顎、下顎の歯肉。

ここはベロが邪魔だからベロを
大きく口の外にだしてあっかんべー
させてスコープをちょっと進めると
いい

舌は左右に振って舌縁を見よう

もしかしたら見つかるかもしれない

必ず早期癌があるはずだ

その思いがある人だけに病気は見える

見る気がない人はいくらいい器械を持っていても
残念な写真しかとれないし、
平気で教科書にその写真を載せる

日々勉強だ

どうやったら奇麗な写真を撮れるか

名人に学ぼう

でも4年に1例だったら、そんなの
見なくてもいいっていうかもしんない

耳鼻科医にまかせればと。

そういう時は
心の中で、ひとりでほくそ笑むのだ

うん、この感動はね、分かる人にしか
分かんないからいいの。

だって耳鼻科に
ずっとかかってた
人だもの


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-10-25 22:43 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

調べ直す

食道癌のことを長年やってると

10年、20年経ってもう安心
とおもってても、他の臓器のがんが
できることがよくあって

「食道癌の患者さんは多発が当たり前」

「他の癌も重複する、とっても危険な集団」

と上司から教わり

食道癌の事だけを考えていればいいわけではない

ということを最近身にしみて感じます。

データベースで2500人くらいの
これまで経験した食道癌患者さんを

どのくらい重複癌があるか?

を調べていて

患者さんの名前を見ては,その顔を思い出す。

すんなり治療が進んで問題なく経過した
方よりも

あとから肺がんや膵臓がんがみつかって
食道癌より後からできたはずの癌で
命を落とした方を

何でもっと早くみつけられなかったのだろう

と苦々しく思った方をよく覚えています。


すべての癌や体をむしばむ疾病を
網羅することは出来ませんが

食道癌患者さんを相手する
プロとして

傾向と対策はたてなければ。

私だって

酒と女をこよなく愛する

にんげんだもの。

みつお




ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-09-12 23:34 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

十年以上

食道癌で1990年代に手術を受けた
という患者さん

もう食道癌にはならない、とおもいきや。

食道癌の手術は「食道亜全摘」が一般的で
のどの入り口から、頸の食道は残して
胃とつなぐ、つまり食道の一部はまだ
ある。

これを「ざんしょくどう=残食道」
といいまして

下咽頭癌、胃管癌、と並んで
癌の発生が危惧される場所にあたります。

食道に入るまでの下咽頭は
Valsalva法でよく見えるように
なりましたが

括約筋のしまる部分を超えて直ぐ
の頸部食道、じつはここが一番
内視鏡で見にくい場所

早期がんの見つかりにくい所です

10年以上経ったら、もう癌が出来る
心配は無かろうと思いきや。

下咽頭癌ができた、
胃管癌ができた、
残食道癌ができた、
下咽頭にもう一つできた、、

と、出来る人は何回も出来る事があります。

「食道癌は多発が当たり前」

幕内教授の名言です

油断しないよう、心してかからねば。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-08-27 23:32 | 他臓器重複癌 | Comments(1)

意外と多い肝胆膵

食道癌のアルゴンプラズマ症例70例中
食道多発癌ありが52例
他臓器重複癌ありが45例

一番多かったのが頭頸部で23

次に多かったのが胃癌で19

ともに3割近い合併頻度で
これは上部消化管内視鏡で
早期発見ができるので対策の
うちようがある

しかし次いで多かったのが
意外と肝胆膵の癌で8例!

いずれも発見されたときには
かなり進行してみつかる
事が多いし

定期的にCTを撮影していても
チェックできなかった症例を経験します

その後は肺がん4例、
大腸がん4例
乳がん2例


「食道癌は多発が原則、一つ出来たらまた
出来るとおもって診療すること」



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-05-09 01:23 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

Killian’s position

昨日の頭頸部表在癌の主題が原発不明癌の
検索方法で

耳鼻科の先生から「キリヤンの姿勢」というのを
教わったんですわ


我々がやってる左側臥位、スニッフィングポジション、バルサルバ、
下顎前方けん引

とはまた姿勢がちがって

座位で、うんとお辞儀して、首を左右にふって、バルサルバ

する方法。


たぶん、体位が違うからアプローチも違うんだろうけど


「原発不明」は
「原発がどこか」がわかったほうが
いいわけで。。。。


もしかしたら、我々のやりかたで喉頭があがらない
人はこの方法がいい人もいるのかもしれない。


やってみるか。
by kenzaburou41 | 2013-01-20 20:45 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

今年の抱負

今年の抱負_b0180148_1283366.jpg


↑経鼻内視鏡発見
下咽頭表在癌


昨年までは経鼻内視鏡でどれくらい
病気が見えて、どれくらい見えないのか
を検証する作業に力を注いだんですわ

ある程度、この3年間で口腔咽喉頭領域の診断法が
完成に近づいたので

また食道の診断に力をいれようとおもうんですわ

通常内視鏡に拡大やEUSや透視が
どれだけ上乗せ効果があるか?

を過去7年くらいを振り返ってみてるんですわ

上乗せがなかったらどうしよう??

「通常内視鏡だけで精査は不要、
内視鏡で早く取ってあげなさい」

実際問題、治すのが目的であって,診断が正しいかは重要ではない
かもしれない

でもなんとか診断力を身につけて、いい治療法を
提供したい,導きたい、侵襲の大きな治療を
回避できるなら。

「診断をおろそかにしないほうがいい」
と人に勧められるよう。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-01-06 01:42 | 他臓器重複癌 | Comments(0)