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カテゴリ:集学的治療法検討会( 15 )

化学放射線治療後の手術

「CRT後の手術を後悔した治療例」

が次回の第45回食道癌集学的治療法検討会のテーマだそうです。

6月14日金曜日 いつものKDDIホールで夕方6時から開催です。

「手術でとりにいって、病理学的には癌はきえていた、
なのに術後の合併症で亡くなった」

これは患者さん、ご家族はもちろん、外科医にとっても
心が折れる、申し訳ない気持ちでいっぱいになる事例

しかしある一定頻度で手術の合併症は起こりえますし

結果をみて、「それは必要ない治療だった」と後から言われるのも
なかなか難しく。。

「治ってるようにみえて深部に癌がちょっとのこってた、
あるいはとれるかとりきれないかわからなくて取りに行ったら
なんとかとりきれた、手術して救われた症例」

だってたくさんあるわけで。

外科医の中で、どういう症例がよくでどういう症例が悪かったのかを
共有し

次に同じような人がきたとき、どうするか

攻めるか、撤退か

微妙なバランス感覚を身につけねば・・・









by kenzaburou41 | 2019-04-11 23:02 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

積極的手術療法

昨日は西日本でもっとも沢山の食道癌手術をされている
大先生のご講演がございまして。

タイトルも「食道癌に対する集学的治療の現況と展望~積極的手術療法からウイルス療法まで~」

ということで、たくさんの超進行食道癌の治療経験をお話しいただきました。

超進行癌ですから、「これはもうだめでしょうね」「手術は無理ですね」「緩和ケアでしょうか」

と思うところを、う~ん、こまったな、でもまだ若いし、余力もあるし、なんとかしてあげなきゃ

と作戦を練って治療を組み立てる

食道は進行すると周りに大動脈、心嚢、気管、左主気管支といった
生きていくのに重要な臓器に食い込んで、気道と交通、あるいは大出血による失血死
などの問題が起きる場合がございます。

CTみてぎょっとする、え~っ 

T4というかもう・・・

さてどうするかと

恐らく最強の治療は「最強の抗がん剤」+「放射線治療」
でDCF(70/70/700)+放射線治療で

気管浸潤のある食道癌、呼吸困難で緊急入院、ICU入室、
すぐにDCFを初めて放射線治療も緊急で開始。

時に食道外瘻、胃瘻をまじえ

場合によっては食道バイパス手術をやり先にめしを食えること
を確保しつつ、ケモラジをやり、最後に治療で癌が小さくなったら
サルベージ食道切除。

大動脈への浸潤したものにステント∔CRT
そこで遺残したやつへのサルベージ手術は
ことごとく成績が悪かったそうで、今は気道系への
遺残疑いにサルベージを試みるのだそう。

手術のタイミングがやはり難しく

放射線治療でもっとも小さくなった=壊滅的な影響をうけた
けど全部癌が消えたかどうか、は画像では充分に判断できない
大きく残ったのはわかるけど。

うんと小さくなった場合は、画像で時期をおきながら
追いかけるしかない
1カ月ででかくなるやつもあるし、

実際苦労をしてとりにいったけども
癌は全部消えていた、という症例もある

しかしちょっとだけ残っててやっぱり手術してよかった
という症例もある

こういうのは手術しないよね、、から
いやいや、もしかしたら手術介入する可能性も・・・

と計画をたて

「うまくいったら手術の出番も」

と考えられるのも、ケモ、ケモラジ、手術に全部食道外科医が
関わっているからこそ

遠隔転移がすでにある食道癌は別として
局所進行食道癌、に関しては食道外科医が多いに活躍できる
場であり、積極的手術療法、大いにアグリでございます。

また治療困難だからこそ、
飯を食ってもらい、長生きできるのを実現させる
人に喜んでもらえるというやりがいもひとしお。

「この治療を実現できるのも、私だけでなく、
若い食道外科医やチームスタッフの情熱が全てです」

ということで

最後にはテロメライシンをつかったウイルス治療のお話しも
いただきまして、たくさんの食道専門家の集まる中、
盛会に終わりました。

やっぱりすごいなあ~あこがれます~
まだまだやらなきゃいかんでしょ、ケン三郎

と思って帰ってまいりました。

有難うございました!




by kenzaburou41 | 2019-02-23 07:30 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

第44回食道癌集学的治療法検討会

この2月22日18時よりいつもの東京・大手町・KDDIホールで
112aoPリンパ節転移陽性症例に対する集学的治療
をテーマに44回食道癌集学的治療法検討会
が開かれます。

そしてそして、、、特別講演であの岡山大学の白川靖博准教授の特別講演
「食道癌に対する集学的治療の現況と展望~積極的手術療法からウイルス療法まで」
がございます。

これは聞きに行かないと一生後悔するぞ~!

関東の食道外科医の皆さん、2が3つの2月22日は大手町KDDIホールに集合ください!




by kenzaburou41 | 2019-02-12 19:18 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

41回食道癌集学的治療法検討会

明日は41回集学的治療法検討会で

いつもの大手町駅すぐのKDDIホール 大手町ビル2階にて18時から
開催されます。

テーマは「頸部食道癌に対する集学的治療」

どれくらい声をのこせるか

っつ~ことである意味、この業界では最先端の治療戦略を
聴くいい機会でございます。

発表予定してた若者が急に熱発してて

もしかして急に代役俺?

発表?

お楽しみに~






by kenzaburou41 | 2018-02-15 21:41 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

食道胃接合部腺癌

今日は食道がん集学的治療検討会で。

食道胃接合部腺癌特集。

まとめると比較的若い人に多く。

40台でもなるかたがちらほらいて

転移しやすく、食道扁平上皮癌よりやや予後不良、

最近増加傾向といいつつ、そうかなと思ってたけど

いろいろ話を聞くと、やっぱり接合部癌は増えている様子。


胃癌に準じる、というけど

食道がんばっかりやってる先生にはなじみの薄い腺癌。

いろいろ作戦があるらしくて、術前ケモ+手術もしくは
術前ケモラジ+手術というのが戦略の様子。

手術単独+術後化学療法の時代から

抗がん剤+分子標的薬+手術の時代への移り変わり、、

時代とともに古い治療はすたれていいものは残る

正解はないけれど、、、











by kenzaburou41 | 2016-10-14 23:46 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

壁内転移

食道癌の壁内転移
がある症例。

「こういうのはものすごく予後が悪いんです、
手術しちゃいけないんです」

と重鎮がおっしゃる。

いやいや確かにリンパ節転移ごりごり
で遠隔転移もありそう

うん、まず手術を、、

とはならなそう

「全身病」だからまずは強力な化学療法

アメリカでも
5FU系とCDDP系の組み合わせ もしくはドセタキセル
を加えた3剤。

選択されるのはまちまちで

D/F/オキサリプラチン

のディーフォックス DFOX
なんてレジメンもあるとか。

で、DCFも2コースくらいはよくきくけど
4コース、6コースとなってくるとだんだん
効き目が薄れてくる。

ここで治療をどーすっか。

「壁内転移があるから予後悪い」

は分かった上で、次の治療のセカンドライン、
放射線、手術といった選択肢。

一番よさそうなのは「癌が一番小さくなった段階で
強力なダメージを与えられる治療」

たとえば、ここで食事がとれなくなった、
若いしできるだけ家で過ごせる時間を作りたい、
であれば「予後がわるい」といっても手術は
ありだろうし

「手術しちゃいけない」とはいっても
他に有効な治療ありますか?な状況であれば
手術もありかも。

いやいやここは放射線で、、、
という立場の放射線科医も

「治療の目的を、食べられるようにすること、
手術後速やかにまた次の治療に移れるなら
手術してもらったほうがいいんじゃないか」

ということで

「治療後に再ステージングし、方針を考える」

は 食道癌には非常に重要であり

患者さんも癌を抱えたまま、一手を
どうするかを相談する。

10年前は手術VSケモラジで
どっちを選ぶ? 

「治療成績変わりない,手術意味ない」

なんてのが、はやって、
ケモラジに走った時代もありますが、

いまはお互いの治療のいい所をうまく
組みあわせて、、というのが常識。

「何がなんでも手術しちゃいかん」
みたいな空気は
今はかなり減って来てるように思います。

もちろん、手術がうまくいく
ことが大前提ですが、、


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-11-29 10:38 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

ケモラジ 4人に1人

食道胃接合部癌
欧米のガイドライン

手術単独より手術,抗がん剤、放射線を組み合わせた
集学的治療法が薦められている。

化学放射線治療:局所再発率が高いことが分かっている
ため、手術が最も重要な役割を果たすと考えられている。

284人の化学放射線治療+その後手術

化学放射線治療後に

治ったように見える=218人(77%)
このうち手術をうけて実際癌が消えていた人=67人
消えていなかった人151人

そこまで行かなかった人66人(23%)
手術をうけて実際は癌がきえていた人2人
消えていなかった人64人


ゆえに一度消えたように見えるといわれても
まったく当てにならない


284人中69人はケモラジで治る=24.2%
つまりは4人に1人のみ。

よってケモラジ後にも手術を薦める
というのが推奨されている。

う〜ん、なるほど。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-11-29 09:42 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

食道胃接合部癌特集

今日は、食道癌集学的治療法検討会で
「食道胃接合部がん」
が特集でして。

食道腺癌をどうやって治療するか?

胃癌に準じて、、という所が多く
胃癌の治療にも明るくないと
いかんぜよ

ここでも、抗がん剤と放射線と手術を
どのタイミングでなにをどう使うか?

が議論されて

診断された時点でステージ4

さて、どうやってこの患者さんを
よりよいゴールに導くか。

まだ子供が小さくて、食道癌になるなんて
「青天の霹靂」
働き盛りの40代、50代で癌を
患った患者さんをどうするか

「とことん、効くと思う治療は全部やる」
だろうけども

「接合部は胃の中でも、動かないから
放射線が良く効く場所だ」なる
なるへそ、、、な重鎮のご意見も聞けて
ためになりました〜

皆さんご苦労様です

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-11-28 22:20 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

症例3

症例3は多発リンパ節転移有する進行食道癌。

取り扱い規約のごとく,リンパ節が
ボコボコに腫れている

106PREがすこーし腫れてて
101Rがさらに気管にへばりついている

さ声はないけど、、気管T4かも、、

っていう症例。

まずはDCFを3コース選択。

「いやいや術前というよりこれだけ
転移があるから術前ケモではないでしょう、
CRTじゃないでしょうか、、」

「たしかにこれだけ腫れていますし、
効かない場合はCRTを考えていました、
しかし頑張ればとれないことはないかも」

と考えて、まずDCFを3コースやりました。

「術前というには間隔があきすぎじゃないでしょうか
患者がちょっと期間を空けたいと言ってもその間に
進行する可能性もあるから、やるならやるで
びしっとやってはどうでしょうか」

「Grade4の白血球減少もでましたし、
ちょっとひよったのは事実です」

2コースやって効果があったけど
3コース目では一部増大傾向のあるリンパ節を
認めた。

「1コースで小さくなるのはよく経験しますが
2コース後に大きくなるのを経験しません??」

抗がん剤の効果は一時的、
治すというよりは癌を抑える、
遠隔転移を防ぐ

意味あいの様子。

またずっと効果がありつづける抗がん剤
もない。

よってどこかで治しに行く治療を選択する
こととなり。

108,110やや増大しましたが
取れると判断して手術に臨みました。

最初とれないかも、、とおもった
101Rは切除でき、さらに主病巣
もとれて、お、これはいけるかも

と思った矢先に110が大動脈に浸潤して
とりきれず。

主病巣にはものすごく効果があって
表在癌くらいまで小さくなったものの
リンパ節は遺残してしまいました。

「こういうときって、胸を閉じるときに
のちの放射線治療用に残った部分にマーキング
はするんでしょうか、それと
良く洗うんでしょうか、胃癌だと10Lで
洗えって言うところもありますけど。

あらって逆に左胸膜があいてて播種をつくるとか
そういう心配は?」

の質問に

「マーキングはしましたけど
特別多く洗ってるということはありません」

ああそういえば温熱療法とかいって50度の熱湯で
洗うって言ってる先生もいたっけな

「最近鏡視下になって蒸留水で洗うようになった
のですが、、」

いろいろ意見があって、
癌が遺残してしまったとき
の外科医の対応。

なんとか取りに行ったのに
反回神経にリンパ節が転移してた
とか
癌が明らかに残った

というときは、あとの余命まで
予想ができて
モチベーションも下がるもの。

しかし、切り替えが必要で
もう次の治療を考えている

そのためには合併症なく
無事退院させるというのが
大きな要素。

治療後速やかに
リンパ節転移のたくさんあった
頚部(40Gy)と癌がのこった下縦隔(60Gy)
に照射+化学療法しまして

今は再発なく元気にしていますとのこと。

ステージⅣaでもきれいに取りきれれば
5年生存率は4割と報告している
施設もあるし

取りきれる段階でない状況と
何やるにも大変で

ずーっと治療をつづけなきゃなんない。

化学療法×3、手術、放射線と化学療法、
さらに化学療法を続ける。。

精神的にも体力的にも
しっかりしてないと
受けられない治療です。

治療に難渋する患者さんを
いかにいい状態にもっていくか

まさにこの研究会の真骨頂。

もちうる治療法をすべて
尽くして日々患者さんも医師も
がんばっているので
あります。

日本に産まれてよかった〜

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-06-15 18:52 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)

脳転移

症例2は食道癌術後の脳転移。

Mtの食道癌でT3N1(106rR)M0 ステージⅢ

で、DCF3コース (70/70/750 mg/m2)
後の食道手術

で組織学的にCRだった,良く効いていましたよ
癌は治ってましたよ

抗がん剤でCRってかなり珍しいんだけど
癌は消えていた、、患者さんにとっても
医者にとっても、これは予後期待できそう

と思いきや
10ヶ月して単発の脳転移出現。

重鎮の先生が、抗がん剤が良く効いた症例では
意外に遠隔転移がでやすい印象がある、
油断してはいけないとのこと。

治療は
「開頭腫瘍切除+左大脳半球照射37.5Gy」を
行いました。

とのこと。

ここで考えるのは
肺や肝臓などの遠隔転移を心配して
化学療法は必要ではないのか?

という点。

放射線の専門家によると、
抗がん剤により増感作用はなく
逆に副作用が大きくなる可能性があるので
放射線照射中は、原則禁忌です

とのこと。

さて脳転移があった、opeと照射で
癌が消えた,追加治療で化学療法を
やる必要はどうか、

あるいはやるとしたら何を使うか。

脳に関しては,これ以上の治療は
おそらく必要なく、
全脳照射をやるかどうか?

「全脳照射で正常の脳細胞が照射されることで
どれくらいのジメンチアがおきますか、頻度は?」

これに関しては、起きる可能性があるが
頻度まではよくわからない、
若い方にやってどれくらい起きるかは
知っておく必要がありますね,今度調べてみます
とのこと。


脳転移のときはたしかに脳外科にお任せで
化学療法はやらないなあ、、と
思ってたけど。 禁忌とは。。


うーん知らない事が 大杉勝男です。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-06-15 10:08 | 集学的治療法検討会 | Comments(0)