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カテゴリ:診断の達人たち( 41 )

超音波内視鏡

現在、ケン三郎がブログを書いてないのは

「超音波内視鏡」の締め切りに追われて
いるからで。

食道学会の抄録のこともあってこれまでの
診断成績を調べてみた。

あれだけ拡大拡大って言ってて
SM1とSM2の区別が全然つかない

B3=SM3
B2=SM1+SM2
じゃないか

ってくらいB2血管にはバリエーションがある

診断精度も深くなればなるほど
拡大内視鏡はよくない。

SM1か2の診断にはつかえないんじゃ、、、

もともと表面の血管だけみて
SMから先のことを議論するって
のが間違いのもと。

SMの診断には超音波内視鏡が必須である

超音波内視鏡_b0180148_1261858.jpg


しかしこれがなかなかいい画像が
うまくだせない

層の解釈については、9層に分離した時
の3層あたりが粘膜筋板で。

9層中の第4層(4/9層)の比較的低エコーの層が,粘膜下層(SM)の固有エコーを表し,9層中の3層(3/9層)が粘膜筋板(MM)を反映している.しかし,粘膜筋板はもともと200μm程度と極めて薄く,かつ途切れ途切れで,描出が困難なこともある.

超音波内視鏡_b0180148_128578.jpg



SM2にはいっている食道癌は
すでに進行がんの意味合いをもつ。

4割に転移が生じる

「内視鏡治療を積極的に」
とはなかなか言えない

これを内視鏡で済むものと
手術やケモラジが必要なもの
に分けるのは難しい

今年はEUSを極めることを目標に
がんばろうっ〜


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-01-29 01:43 | 診断の達人たち | Comments(0)

狭い場所の内視鏡診断

頸部食道癌は、それほど癌ができる場所ではありませんが

管がもともとすこし狭い場所であるため

内視鏡診断が難しいことがあります。


先日、術前診断だとおもって拡大内視鏡で精密検査をした患者さん。

SM3~MPと思って頸部食道切除
で入院していただいたのですが


経鼻内視鏡で検査しなおしたところ、


どうも前に見た時と印象が違う。


前回は椎体に押されて、腫瘍が上皮下にはっているようにみえた
んで

これは危険な1Sep 型だ、内視鏡治療の適応外

と思ってたんですけど


経鼻でみたら、あれ?

Ⅱc+’0-Ⅱa" MMくらいじゃない?

おいおい、深達度診断全然違うやないか、、、


と愕然。



経鼻内視鏡は、つつの狭いところで病気をより上から見下ろすような
形で見えるので

接線方向から診断する拡大内視鏡や通常径の内視鏡よりも
見やすいんでないか?


そんな印象に。


たぶん誰も気づいてないこと。



頸部食道癌の見方が変わるかもしれないっ~



検証すっぞ~っ 
by kenzaburou41 | 2013-11-27 20:07 | 診断の達人たち | Comments(0)

ヨードは2度かける

全国のFICEユーザーの皆様

富士フィルム社の経鼻内視鏡
をお使いの先生方

食道癌をうんと早く見つけるコツですが

「0.2%ヨードを使ってみたのですが
直ぐ褪めてしまい、うまく使えませんでした
どうやって撒布していますか?」

のご質問。

その1)観察の最後に、食道胃接合部から頚部食道
まで撒布(トップ社の撒布チューブが最適)

その2)頚部食道では小回りの効く経鼻内視鏡で
右壁から後壁をつたって前壁のほうへ舐めるように
撒布する

その3)撒布チューブは抜かずに鉗子口出口
直ぐそばに収納

その4)写真を撮り始める

その5)口側から肛門側に写真を撮りつつ
スコープを進める(でかいヨード不染があったら
その場所を記憶)

その6)鼻から何cmか,覚えにくい場合は
好きな野球選手の背番号で覚える
(31cmなら掛布、27cmなら古田、44cmならバース)

その7)必ず染めムラがMt辺りで出てくるので
そこで鉗子口から撒布チューブをもう一度
出して染めムラを潰すように接合部までもう一度
撒布する

その8)2度かけて戻ってくる頃には
褪めていることがあるので「掛布」が気になったら
掛布の所に再度撒布する。

その9)薄くなってきたらFICE(サピエンティアの
時の設定8がよいのですが、Advanciaでも8を
使っています)で強調

その10)唾液が落ちて来て時間が経てば経つ程
悪条件になるので、ヨード撒布から生検までは
スピードアップ、速やかに


ケン三郎の所はうっすいヨードを使っていますが
これでものすごく困ったということは
ありません。

おそらく、クリニックや検診施設でも

ハイリスクの患者さん

あるいは食道がざらざらしてて
血管透見が見にくい人

どうみてもあんた毎日酒のんでるだろ?
って患者さんに

超有効。

デトキソールを撒かなくても
すぐ褪めます

是非お使いくださいませ

ちなみにNBIと薄いヨード
の相性は悪いようですので
白色光で0.5%ヨードと少し濃いめを
使いましょう


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-10-30 07:34 | 診断の達人たち | Comments(0)

ヨード染色を省いてはならない

本日のJDDW

「食道癌拾い上げはNBIが主流

通常光よりNBIが有用

だから全施設NBIを装備せよ」

っていう結論じゃなくって

ちゃーんと経鼻内視鏡FICE+
0.2%ヨードも一意見として
選ばれたし

範囲診断では9割NBIで正診できるけど
1割はヨードをかけないと分からない
所もある

ヨード省くべからず

と決着。

はたしていや俺の目はいいから
NBIがあればヨード撒かなくて
大丈夫

って自信をもっていえる先生が
あの会場にどれくらい
いるんだろうか


10個以上ヨード不染があるひとは
全くない人より2次的に別な場所に
食道癌が出来易い

また酒をまったくやめなかった人より
やめた人の方が別の場所に食道癌が
できにくい

ってすばらしい研究成果も報告され。


結局、ヨードを撒布して
たくさん不染がある方は
半年置きに
来てもらう

NBIだのBLIだのiscanだの
いろいろ言ってるけど
結局ヨードが一番頼りがいがある

1%ヨードを撒布したら
形が変わりました

デトキ使ってません

薄めましょう、薄めましょう
0.2%で十分ですから〜

NBI持ってなくても
早期癌を見つけたい

薄いヨードが世界を変える


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-10-11 00:35 | 診断の達人たち | Comments(0)

技師認定制度

胃癌X線診断を生業とする放射線技師さん

それを教育する制度が日本には古くから
根付いていまして

早期胃癌をそれは見事な絵で描出する
仕事人のかたがたくさんいらっしゃいます

我々も放射線の技師さんの協力なしに
この業界では生きて行けませんし
いつも無理をお願いして検査を入れてもらったり
助けてもらっているのですが

教育の面では、すでにバリウムから内視鏡
にシフトしているような所があって

だんだん、せっかくいい写真がとってある
けど、それを読影できる医師が減っている
ようにも思います。

講演のなかで、「この方はふりかえってみると
3年前から食道にどうも異常があった、少なくとも
1年前には異常が技師さんにはわかっていた
ようですけど、それを読影する医師が異常なし
と判定したようです」

我々も小さな異常は最初のうちは分からず
大きくなってから気付く、あとから振り返ると
よくみればわかる、というのは少なからず
経験しますし

100%診断できるわけではない

でもなるべく見落としを減らしたい
と考えているわけで

きれいなバリウム造影でその道の達人が
食道癌を描出
している写真を見ながら

うーん、やっぱりm1m2の癌はバリウムでは特徴が
捕らえにくい、どうみても内視鏡のほうが
アドバンテージがあると実感。なにより
その道の達人じゃなくても,簡単に診断できる。

僕らより上の「バリウムで診断をしていた時代」
の先生はX線診断に明るい

僕らは、バリウムの教育はうけたけども
自らはバリウムを使う事は少なくなって
内視鏡にシフトして、
もう自分ではおそらく検診の読影の仕事は
できないだろうという世代。

今の若い世代はもう内視鏡一本、覚えるのなら
拡大、超音波という先生もいるだろうし
自分じゃバリウムやりません,技師さんに
お任せしています、というのもあるだろうと
思います。

でも、そんだけ認定制度を作って、診断に
長けた技師さんがいて、さらに専門技師を養成する
システムを作っていて

「技師さんが診断できたのに医師はチェック
してくれなかった」

んだったら、患者さんはなんのために
わざわざバリウム検査をうけたんだろ。

と思うわけで.


対策)
若い医師にX線診断をもっと教育??

認定医制度の充実?

技師さんの権限向上!

検診学会に参加して、
胃癌X線検診に携わる人が
たくさんいるので

バリウム検診は,日本が誇る歴史ある胃癌検診
システムでこれをすぐ辞めましょう
という話にはならないことがわかったのですが

食道屋さんからの立場から言って

「咽喉頭食道早期癌の描出は難しい」という現実を
ふまえると。

「リスクの高いひとには内視鏡を勧める」
といった住み分けをしたほうがよくなくない?



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-06-11 07:37 | 診断の達人たち | Comments(0)

食道表在癌のレントゲン診断

食道癌にかかった患者さんの中には
毎年バリウムで検査を受けていたのにも
関わらず、食道癌が進行してみつかる

ということがしばしばあります

バリウム検査はバリウムを飲んで頂いて
空気とバリウムのコントラストで

隆起があればバリウムがはじかれ
陥凹があればバリウムが溜まる

この濃淡の差をもって診断しますが

m1m2といった内視鏡で治るがんは
ほとんどこういう変化が画像で現れ
にくい

ある程度、進行してからでないと
凹凸がでてきません。

でも患者さんはそんなことを知らないで
「バリウムと内視鏡どっちがいいのでしょうか?」
と検査を受けるので、
どうにかしなきゃなんない。

バリウムでもこうすれば拾い上げられる
っていう講演を拝聴しました。

食道には「ひだ」や「しわ」が入る

さらには大動脈弓、左主気管支、
椎体、心嚢といった周辺臓器から圧迫を
受けます、しかし狭くなったあとはひろがる
というのも特徴です。

10万人あたりの罹患率、男性は27.8人
女性は5人。男性は胃癌の5分の1、女性は12分の1
でそう多い疾患ではありません

しかしこの国の検診制度は主に胃癌を
拾い上げる事を目的に作られています

じぇじぇじぇっ。

食道癌の85%は胸部食道に生じます。
ですのでまずここをきちんと撮影する
ことが重要です

淡いぼんやりとした陰影斑

陥凹型はひだが途切れる、ひだの不整(弱伸展)

さらに1−2mmの顆粒の集簇

Ⅱaは3−4mmの顆粒の集簇など。



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-06-11 01:21 | 診断の達人たち | Comments(0)

画像診断管理加算

ほとんどの臨床研修指定病院では
放射線科の医師がCTやMRI PETなどの画像診断を
おこない診断結果の報告書を発行している

我々もこの画像診断報告書にお世話になっており

これをみて「再発転移はありません」

と言い切ってくれると

「おお、放射線科のお墨付きだ」

と安心するし


「転移の可能性が否定できない」

「半年前にはなかった、明らかに増大しています」


と結果をみて一喜一憂


患者さんも、検査をし次の外来まで
結果を知らされずに待っている時間というのは
「結果が心配であまり眠れなかった」

という患者さんも少なくありません


病棟医であれば、その日にやった検査は
夕方の回診までにチェックしておき
「大丈夫でしたよ」
と不安を安心にかえなきゃならぬ。

相手の立場にたてば、何を知りたいか
どうやったら安心できるかはおのずとわかります


さてCTなどの報告書

診療報酬上も画像診断管理加算
というものがあって

放射線科の医師の診断読影技術を反映する目的で
設定されています


この算定条件をみたすには

1)10年以上の経験のある放射線科医が読影し
報告書をかくこと

2)オーダーした医師がカルテにそれをコピペする


ことが必要


オーダー、結果みたよ、次こうするよ、

っていう医療行為を形に残しとかないと

いかんっつうこと。




もちろん、自分で画像を確認し、
本当にその読影が正しいのか


結果をみてその診断が正しかったのかを
検証することで

きみも、一流の食道外科医になれるっ!



がんばろーJ
by kenzaburou41 | 2013-04-25 23:08 | 診断の達人たち | Comments(0)

経鼻拡大

経鼻拡大_b0180148_9444135.jpg



通常内視鏡と経鼻内視鏡の画質がそう変わらなくなって

通常内視鏡をもつ意義がだんだん薄れてきました

今後、生き残っていく内視鏡は

「拡大ちょっとつき、画像強調つき、かつ白色光がきれいな
鼻を通過できる内視鏡」

だとおもいます。

100倍も拡大いらないんで、ほんのちょっと遠景からドットがみえて

NBI-BLIを搭載していて

210度のアップアングルつき。

メーカーが競って作れば、、、十年後には。。。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-03-30 09:51 | 診断の達人たち | Comments(0)

画像診断

食道は胸の中にある,消化管です

食道は胸の中では背中の方を降りて行きます

前には気管(空気の通り道)

後ろには大動脈(血液の通り道)

があり、その間を食べ物の通り道=食道が
降りて行きます

画像診断_b0180148_2238286.jpg


癌が大きくなるとこの狭い空間に
塊ができものが通りにくくなります

「放置に限る」

といわれても、ものが落ちて行きませんから
たちまち栄養不良に陥ります

検診にいかない理由のナンバーワンは

「行く暇がない」

でしたが、

2番は

「病気が見つかるのが怖いから」

でした。

女性はわりかし、「大丈夫かしら、
心配だわ」と結果を早く知って
すっきりしたいと思う人が多いと
思いますが

男性の場合,相当症状がでても
我慢を美徳とする文化があったり
するので

かなり進んでから発見される
ことも少なくありません

癌を切除しえるかどうか?

が治療がうまくいくかの分かれ道

見た目切除できない=全く可能性がないわけではない

のですが、放射線+抗がん剤治療が良く効くこと
が条件になります


同じ食道癌でも
食道表在癌で見つかる人

mm,sm1で見つかる人が少なく
T2で見つかる人も少ないので

癌はある程度の時期m1m2でとどまり

m3に達してsmに入るとあっという間に
筋肉に入り込んで

それからはどんどん大きくなる

のだろう、と推測されます。


おかしいな、と思ったら早めに検査を
受けましょう


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-03-25 22:54 | 診断の達人たち | Comments(0)

tatami no me sign

tatami no me sign_b0180148_18445371.jpg

by kenzaburou41 | 2013-03-20 18:46 | 診断の達人たち | Comments(0)