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胃癌は専門外、といっても経鼻内視鏡をやるからには胃癌も
当然しっておかなくてはならず 先日の中国講演でも[胃癌の拡大内視鏡診断を教えてほしい」 だったので いや~まずい、勉強しないと。。。 と思って 先日スペシャリストの先生にいただいた 「早期胃癌発見のちょっとしたコツ」 1)微妙な色調の変化をとらえる。 ヘリコ未感染の褪色域==印鑑細胞癌 2)粘膜表面構造の変化 顆粒状の粘膜構造==分化型 3)血管透見の消失 ==癌の存在で背景の血管がみえなくなる 4)自然出血===癌は脆弱な組織なので出血しやすい 5)NBI非拡大で茶色の病変をさがす(除菌後胃癌)==背景はNBIで緑、胃癌は茶色 6)萎縮領域にはインジゴカルミンを散布する==インジゴで初めて気づく癌もある。 これを食道に置き換えますと。 1)色調::赤いもの、白いもの=あるある 2)粘膜の凹凸==あるある 3)血管が途切れる==あるある 血管が透けて見える時は問題ない、見えないときは危ない 4)自然出血==あるある 5)NBIでブラウニッシュエリア==なかにブラウンドットあり、 6)困ったらヨード。(0.5%うすうすで) 7)微細な小白苔の付着や錯角化 特徴は似ておりますね・・ 胃癌の拡大内視鏡も勉強しなきゃっ ▲
by kenzaburou41
| 2018-12-29 23:50
| 胃がん撲滅運動
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2014年度版の胃癌検診ガイドラインの推奨例
(1)胃X線検査 利益(死亡率減少効果)を示す相応な証拠があります。不利益については偽陽性、過剰診断、放射線被ばくの可能性があります。両者を勘案して対策型検診・任意型検診としての実施を勧めます。検診対象は50 歳以上が望ましく、不利益について適切な説明を行うべきです。 (2)胃内視鏡検査 利益(死亡率減少効果)を示す相応な証拠があります。不利益については偽陽性、過剰診断、前処置の咽頭麻酔によるショックや穿孔・出血などの偶発症の可能性があります。両者を勘案して対策型検診・任意型検診としての実施を勧めます。検診対象は50歳以上が望ましく、検診間隔は2~3年とすることが可能です。ただし、重篤な偶発症に迅速かつ適切に対応できる体制が整備できないうちは実施すべきではありません。さらに、精度管理体制の整備と共に、不利益について適切な説明を行うべきです。 (3)その他の方法 ペプシノゲン法、ヘリコバクター・ピロリ抗体、これらの併用法は利益(死亡率減少効果)が不明なことから、対策型検診としての実施は推奨しません。任意型検診として実施する場合には、死亡率減少効果が不明であることと不利益について適切な説明を行うべきです。 (出典「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」2014年版) というわけで各自治体とも胃カメラをがん検診にとりいれる施設が今後増える >食道がんや咽頭がんはがん検診には含まれてないけど ついでにそっちのがんもこっそりみつけちゃったりしたら バリウム検診うけるよりいいんじゃね? >そうだ、だれか食道屋さんで、そういう検診方法に詳しい先生いねえか? え? おれ? せっかくだし経口で細い内視鏡挿入して成果を挙げてる先生よっか 経鼻で隅々まで検査してる先生に講演してもらうべ の流れらしく。 11月5日に神戸の学会、朝8時から セミナーの講師として登壇いたします。 大役だよのう、、 英語でスライド作るだよ〜 そんな朝から聞きに来る先生いるのかのう、、、 ぽちっとな ▲
by kenzaburou41
| 2016-10-10 21:53
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ABC検診
Aは大丈夫 B、cはリスク高く Dは危険 と思ってたんですがなんのなんのA群からも 未分化癌がでてくるし ピロリ除菌後の胃癌もあるし びらん性胃炎似の胃癌や 胃底腺ポリープ似のもの 胃底腺型胃癌(分化型)やら 鳥肌胃炎からの癌はU,M領域に多い などなど 胃癌の診断のお勉強してきたんですわ 「バリウムはやめて内視鏡を」と言ってたけど なんのなんのしっかりきちんとしたバリウム検診をすれば 内視鏡と同じくらい胃癌は見つかりますと。 なるへそ〜っ 恐れ入りました ぽちっとな ▲
by kenzaburou41
| 2016-02-14 17:32
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除菌メモ
1次除菌と2次除菌があるが、2次のほうが効くからといって 順番を勝手に変えると保険で査定される 1次除菌が効かなかった時に 2次除菌を では半年後にやりましょう というのと すぐやりましょうというのでは 効果がちがう すぐやったほうが効果が約20%高い 日本では抗生物質の安易な使用により クラリスロマイシン耐性の方が30%もいる ピロリ感染者は若いうちに 是非除菌を! と同年代の40代働き盛りの人にいいたいっ。 ぽちっとな ▲
by kenzaburou41
| 2015-03-26 23:59
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上海講演が無事に終わったんですわ
「中国では経口内視鏡が主流で 患者さんは次から次にやってきて 医者は早期がんをみつけることより 数をとにかくこなして収益をあげることが 求められる」 「よって早期胃がんがみつかることはすくなく 日本では早期胃がんが7〜8割の割合で みつかるのに対し、中国では1割」 「しかし、学会では数をこなすだけの検査には 問題があり、日本のようにどうにか早期胃がんを 見つける方法を教えてほしい」 「日本では検診をどうしているのか、 簡単に見つける方法があるのか、コツを知りたい」 「中国の先生に診断に熱心な先生もたくさんいる」 ということで話してきたんですわ まあ、そういうケン三郎も相当がんを見落としている 可能性があるから大きなことは言えないんですわ 「見落とさないための近道はありません、 時間をかけてじっくり見ることが重要です」 発表時間 日本語で約15分 中国語に訳してもらって30分で終了。 通訳してくれた中国の先生に、 「もっと話したかったんですけどね」 といいつつ 「胃カメラは1日どれくらいやるんですか?」と 聞くと 「朝8時から13時半まで、患者さん14−5人 見ていますよ、見落としがないように 時間はかけて見ています、1時間に3〜4人 、それ以上は増やさないようにしています」 おお〜っ、こういう先生がいると 日本もうかうかしてらんね〜んじゃね? 中国に追いつかれないように びし〜っと ぽちっとな ▲
by kenzaburou41
| 2015-01-11 20:36
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胃のことも勉強しようとおもって
アマゾンで「胃炎の京都分類」をとりよせた。 内視鏡学会の用語委員会で 胃の長軸に縦走する帯状の発赤で 数条ほぼ平行にはしる発赤 「櫛状発赤」といままで内視鏡の所見にかいていたんだけども こいつがドイツ語のKammrotungの訳でくし状発赤と 呼ばれていたけど 実はこれが誤記であり 最近になって、「稜線状発赤」と改めた と書いてある。 え〜っ 今の今までくし状発赤と書いとったよ〜 げげ〜っ 一般的にピロリ未感染の胃炎のない粘膜にみられ、 除菌後にみられることもあり、成因はよくわからない とされる。拡大すると粘膜表層の微細血管のうっ血 であることがわかる。 赤いのが強いと腹痛の有する頻度が高いとされ 若い女性におおく、年齢とともに頻度が減る ほ〜、、胃炎の所見も 変化しとったのかあ まずいじゃないか〜こげなこともしらんと 内視鏡握っとったなんて 学生にバカにされるぞこのままじゃ。 この本、みんなで回し読みじゃ。 ▲
by kenzaburou41
| 2014-12-23 22:46
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