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カテゴリ:抗がん剤治療( 36 )

DCFが効かない

進行食道癌

抗がん剤やって手術というのが今の標準治療だけれども

抗がん剤やって小さくして、手術

のつもりが

やってるうちに大きくなってしまった、壁内転移や遠隔がでてしまった

となると、手術をそこでやるのがいいのか

となると考えもので。

そういうタイプの食道癌は、おおむね予後が悪い事が知られていて

せっかく手術したけど、すぐ再発した、
という苦い経験は食道外科医なら誰しも持っていて

う~ん、ここは手術しないほうがいいのではなかろうか

いや今なら手術で助けられるかもしれない、、と手術に踏み切るか

最初から手術していればこんなことで悩まなくてもよかったんだけどもと
後悔も。

どこでどのカードを切るのがいいか、「思ったようにいかなかった」
時に決断を迫られます。

食道癌ってなかなか手ごわい相手です。












by kenzaburou41 | 2019-08-27 22:51 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

口腔ケア

抗がん剤の有害事象の1つに「口内炎」があり

食欲はでたけども、口内炎がつらくて口にものを入れたくない

って患者さんは少なくありません。

抗がん剤治療のみならず、手術前にも口の中を清潔にすることが重要であり
暇があったらまず歯科を受診し、歯、と歯周組織、口腔衛生状態を整えましょう。

抗がん剤治療中に歯科医師と歯科衛生士との連携を密にして、口腔ケアを
しかりやりましょう。

口腔ケアとは、口腔内を清潔で湿潤したいい状態に維持することをいいます。

口腔内の「保清と保湿」 うがい薬をもちいたうがいが有効ですが。

あくまで目的は口腔粘膜のきれいな状態を保つですので

のどのおくまでうがい液をためての「がらがら」うがい
ではなく
頬を振動させることによる「ぶくぶく」うがい
がお勧めだそうです。

ぶくぶくができない場合は口に水をふくんではきだすだけでも効果的。

うがい薬はアズレン、重曹などの低刺激で抗炎症作用や中和作用のあるものがよく、
痛みが強う場合はリドカインを加えることも可

ステロイド軟膏は感染を助長させる可能性もあるので安易にはつかわないこと。

だそうです。(頭頸部がん薬物療法ガイダンスより)





by kenzaburou41 | 2019-08-13 20:55 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

頭頸部癌学会メモ

食道癌と同じ扁平上皮癌が大多数をしめる頭頸部癌

食道で使えないオプジーボやらセツキシマブなど
が頭頸部では保険適応になっているので

あきらかに化学療法にかんしては頭頸部がんの治療から学んだ方がよくって。

ケン三郎が頭頸部癌学会に所属しているのもその理由の一つであり

内視鏡学会、胸部外科学会、頭頸部癌学会と
内科、外科、頭頚科のあいだでいろいろ知識を蓄えて
なんかいい方法ないかな~と考えております。

一ついいこと聞いたのは

食道癌のDCF治療

良く効くんだけど、残念ながら毒性も強くて

なかには抗がん剤だけで死んじゃう人もでてしまうくらいの
注意が必要なお薬で

同じく頭頸部がんに使った場合の治療関連死亡が5%近くに上るという
5%って20人に1人だから、結構なもので。

頭頚科でそれに代わる術前化学療法がないものか
ってことで考え出されたのが
PCE療法

パクリタキセル80mg・m2
カルボプラチン AUC=1.5
セツキシマブ 初週400mg・m2、以降250mg・m2 8週間連続投与

の3剤を併用する方法で

その後に頭頸部癌の「王道=2000年以降15年間まけなしの化学放射線治療の頂点」
ともいえるシズラジ(CDDP併用RT)
を行う。

RTは70GY、CDDPは20mg・m2、4日間をRT中3回併用する、つまりトータル240mg・m2を
RT中に入れるという治療法。

このたび切除不能局所進行頭頸部表在癌への
多施設共同前向き試験(第Ⅱ相)に35症例
(ステージⅣA=24,ステージⅣB=11例)が登録され
この度頭頸部癌学会で学会発表がございました。

inductionケモ終了時の奏効率88.6%
シスラジ終了時の奏効率93.8%
22か月おいかけて2年生存率が83.5%

でよかったのと

治療時にFNやGrade4の毒性、治療関連死亡なしということで

より負担が軽く、かつ効果もよさそうな結果。

70Gyなんて食道には当てられませんし、
セツキシマブは食道癌には
使えませんが

将来的には安全で効果の高い治療法が残っていくであろうので

知識として覚えておこう








by kenzaburou41 | 2019-06-14 22:11 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

FOLFOX

「食道癌」に対し、抗がん剤「オキサリプラチン」(一般名)、「レボホリナートカルシウム」(一般名)、

「フルオロウラシル」(一般名)の3剤を併用する「FOLFOX療法」を実施することについて、

「使用事例を審査上認める」との見解を公表。適応外使用でも審査上容認する。



↑  上記のお薬が食道癌でも 2019年4月22日つけで採用されました!


どのタイミングで使うのがいいんでしょう・・・・


文献しらべなきゃ


ぽちっとな




by kenzaburou41 | 2019-04-24 07:08 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

治療すべきかどうか

Bさん(70歳・男性)は、この1カ月ほど少ない食事でもすぐに腹がいっぱいになり、へその上に何か瘤が触れる気がして、Aがん専門病院を受診しました。超音波検査の結果、進行した膵臓がんと診断され、手術は無理で抗がん剤治療を勧められました。

 その数日後、私の外来に「治療をやるべきかどうか」について相談に来られました。BさんはA病院の主治医からこう言われたそうです。

「抗がん剤治療は、効くかどうかやってみないと分かりませんが、統計上は延命効果があります。治療ガイドラインでも選択肢のひとつとして推奨しています。Bさんの今の状態なら外来で治療可能です。もちろん無治療の選択肢もあります。無治療の場合は余命6カ月、治療した場合は1年くらいと思ってください」

 さらにBさんは次のように話されました。

「抗がん剤治療は延命効果だけとなると、意味がないんじゃないかと思うのです。いずれまた悪くなるなら、治療を受けない方がいいのではと考えています。先生はやって何か意味があると思いますか? これまで70年間生きてきて、数カ月ほど長生きすることに意味があるのでしょうか」

 そんなBさんに私の考え方を伝えました。

「抗がん剤治療をやるかやらないかは、もちろん本人が決めることです。延命の意味があるかないか、これも本人の考え方次第と思います。結果はどうなるかは分かりませんが、私は抗がん剤治療を勧めます。あなたに本当に効くかは分かりません。でも、延命効果が科学的に証明されているのに、やらないのはもったいないと思います。70年間生きてきたと言われますが、これからの人生に何が待っているか分かりません。延命の意味は、たとえ1年でも生きていてこそ何かが出来る、何かを味わえるチャンスがあるのです。つらいこともあるでしょうが、楽しいこともきっとある。私なら、『生きていてよかったと思える時がある』と、そう希望を持って生きていたいと思います」

■生きていてこそ幸せを感じるチャンスがある

 これまで、たくさんの膵臓がん患者の診療を行ってきました。15年ほど前までは、膵臓がんに対して抗がん剤治療は延命効果もなく、つらさを軽減する緩和治療も今に比べれば貧弱な時代でした。当時、黄疸が出ている場合はこれを取るために肝臓に直接管を入れて胆汁を出すのがせいぜいの治療で、抗がん剤治療は勧めませんでした。

 しかし、今は違います。新しい治療薬が開発され、体のつらさを取る緩和医療も発達しました。確かに、今の抗がん剤治療では手術不能な膵臓がんは治せません。

 でも、この場合の「延命」とは、意識のない状態での延命とは違うのです。体が良い状態を保ちながら、治療で良くなって「生きている実感がある」と話される患者さんがたくさんいらっしゃいます。治療を受けないで死を待つような気持ちでいるよりも、ずっといいと思うのです。

 日本では、多くの方は宗教の信仰がありません。それでいて、科学的根拠に基づいた治療法があるのにそれを拒否して、短い余命を告げられ、死に向かってどう生きていこうというのでしょうか? 生きていてこそ、幸せを感じるチャンスがあるのです。

 場合によっては、まずは治療をやってみて、副作用などがつらくて無理だと思うようなら、そこでやめればいいのです。一度も治療を受けずに死んでしまうのは、本当にもったいない。

 医学の発達は明らかです。1年生きた後、そこに死があるのではなく、さらにまた余命1年を伝えられる、あるいは新薬でもっと生きられる――そのような時代なのです。生きていてこそ人生です。


とのこと。




by kenzaburou41 | 2019-04-20 20:10 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

遠隔転移のある食道癌

食道癌の進行度4期
発見された時点ですでに肺や肝臓、そのほか食道とは遠いところに
転移がある

そういう場合、がんが全身に広がっている
ということですので
手術で全部それを取り除く治療を選んだとしても
痛い思いをする割には成績が伴わない

癌を治すよりもいかにうまく共存するか
が基本になります。

よって選択肢としては抗がん剤治療
を選択し

できるだけ長い距離を走れるように
アクセルを踏んで、ブレーキを踏んで

という道を進みます。

手術や放射線治療と違って、薬の量と種類と
投与方法、施設間でそう違いがあるわけではありませんので

もちろん経験のある施設がいいのですが

「全国一手術をしている施設」
「全国一放射線治療している施設」
の必要はなく

「家から通える」

が大事な要素になります。

というのも、抗がん剤治療

身を削る治療で、一番心配な有害事象は、抗がん剤を打つことで
細菌と戦う好中球が減り、感染症を起こしやすくなること

よってこまめに外来に通って採血でその減り具合をチェックする
必要があり、

場合によっては毎日通院してもらって採血の結果を調べる
こともあります

またいえで高い熱が出たりした場合に
家から遠い病院でいくら名医がいるとはいえ

2時間かけてそこまで通院してまで
いく必要はなく

行ったり来たりだけで、しかも予約外だから
何時間も待たされて

「通院だけでぐったり」

かえって調子が狂う可能性もあります。

もしも遠隔転移がある食道がん、と診断されたのなら

あくまで、家から近くて、しかも経験もそれなりにある

地域の中核病院

で見てもらう方が有益だと思います。




by kenzaburou41 | 2018-10-10 23:05 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

緊急化学療法

今日は日本胸部外科学会で
第11回の食道困難症例検討会。

いつも常連の、とある大学から演題発表があり

毎回毎回よくこんなひどい症例を、、もとい
大変な症例を経験しているなあ
と勉強させていただける機会。

気管浸潤食道がん。

なんでこんなことになるまでほっておいたんだ?気付くだろしかし?

と思いつつ患者さんは「心配だから毎年検診うけるタイプ」と
「身の危険を感じるまで検査を受けないタイプ」
いろいろでございます。

後者のほうでは、食道癌が気管に浸潤したり、左気管支、気管、大動脈といった場所に
浸潤し 気道系の問題、あるいは 血管系の問題を一つづつクリアせねばなりません。

外来受診

CT見てぎょっとして

即入院

気道閉塞、窒息の危険

ってことでICUに入室。

気管ステント、挿管などの緊急処置も当然検討されるものの

「緊急抗がん剤治療」をICUに入ってすぐ開始

今一番たよりになる抗がん剤

窒息で死ぬくらいなら抗がん剤を一か八かで急いで投与

っつう素晴らしい選択と。

ちょっと遅れてから放射線治療開始。

すごくよく効いてくれて、今度は逆に心配になるのが
気管の底がぬける心配。

危惧したとおりに
放射線治療中に気管と食道が交通したものの

そこは食道バイパス術、胃ろうをおいて逃げて

食事をとれることは確保しながら

放射線治療を完遂。

癌に対する治療と、食事をとれることの両立をうまくやりつつ
患者さんの回復をまつ。

最後にPETで癌が残っているかもしれない
という結果がでて

いよいよ本丸の右開胸食道切除。

再建はもう終わってるんで、とりあえず癌がいようがいまいが
飯はくえるし、後は食道とるだけだから

化学放射線治療>サルベージ手術+再建よりも安心安全。

しかもそのときには気管と食道を剥がすときには十分
気管に穴が空くことを想定して筋皮弁で覆って
起きたら困るものをすべてチェックしつつ
手術の程度、を加減する。

経験のある施設が治療すると、おおこれは大変な症例じゃないか
と思ったものも

いやいやこんなの何度もいやな思いしてますし

どの段階で何をするのがいいか分かってますから

的な「全然治療困難じゃなく」思わせてしまう見事な治療。

「食道癌治療、困難に見せない大賞」

でございました。

また来年、この会に参加しようっと。
















by kenzaburou41 | 2018-10-05 22:49 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

化学療法

いつまでも5FUシスプラチンじゃなくって

オプシーボを第一選択に

そういう時代がくるかもしれん

ぽちっとな

by kenzaburou41 | 2018-10-01 23:15 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

DCFが効かない

食道癌の抗がん剤のなかで最も効果が高く
かつ有害事象も強く出る

DCF治療

DCFが良く効いて手術不能が手術可能になりました

これはグッドニュース

あれだけしんどいきつい治療をうけたんだからそれなりの
効果があってほしいところ。

がなかには効果がでなかった、逆に進行した

という例も存在。

手術可能だったのに手術できなくなった

この場合、放射線治療を選択するのですが

問題はそこに補助としてつかう抗がん剤。

DCFがきかないのにそのうちの2剤の

5FUとCDDPで良いものか。

よかないんだろうけど、他に実績のある治療がない
というのが実際のところでしょうか。

困ったなあ、、と悩みつつも
前にすすまねば










by kenzaburou41 | 2018-02-27 20:51 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

最強の化学療法

食道癌の化学療法

抗がん剤

DCF

ドセタキセル

シスプラチン

5FU

今最も信頼のある抗がん剤治療

でありつつ、副作用も結構ヘビーなものがあるので

これだけしんどい治療なんだから
効いて欲しいんだけども

なかには、ずでん、っと治療前と同じ形で
居座る強者の食道がんもあり

もともと切除がきびしい、から
三剤使って切除可能になればいいのに

と思って使った治療が歯が立たず

う~ん、、、ここは放射線の出番か

と次の治療に期待。


食道に穴があきませんようっ。。。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2017-08-24 18:48 | 抗がん剤治療 | Comments(0)