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カテゴリ:抗がん剤治療( 37 )

プロフェッショナル

最初に見つかった時に進行がん

うん、これは簡単な敵ではないな、手術だけでは
とうてい癌は治らないだろう

と予測

一番効く、と思われる抗がん剤で
なるべく小さくしておき

一番小さくなったところで一気に手術で
癌を取り除く

それでも3ヶ月後のCTでは転移が
当然のようにみつかり

うん、これも想定範囲、と
見つかったところに放射線をあて

2番目に効くと思われる抗がん剤
をためす

なんどもなんども試すけど

また癌は再発し

まだ残っている効くと思われる抗がん剤を
試していく


一度も癌が0になった時はないけれども

患者さんは、「なんとかせい」
と希望し

医者はまあ、うまくつきあっていくしかねえな
とあれこれやりくりをする。

食道外科医は決して派手ではないけれども

抗がん剤、放射線、手術をうまく
やりくりする

「治らないだろうな」と思っていても

「う〜ん、困ったねえ、、なにかいい手がないかねえ」
と思案する

進行癌の表面だけをESDしたら少しは
食事の通りがよくならないかなあ、、

うん、昔やったけど全然歯が立たなかった、、


難問をうまく切り抜けてこその
プロフェッショナル

若い医者が食道に興味を持ってもらえるよう
がんばっぺ。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2015-03-27 00:25 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

できるだけ長く

食道癌術後再発または遠隔転移

抗がん剤をどう使うか?

1つ目に使うのをファーストライン
とよび、

通常2剤または3剤の薬を使う

3剤の方が強力だけども
副作用もそれだけきつい

ハイリスクハイリターン

しかしこの3剤やっても
効果が得られない、あるいは
一度効いたが、完全に癌が消えず
ぶり返して来た時の抗がん剤

これを「セカンドライン」
といい、その3剤で使わなかった
薬を使う

「セカンドライン」は「ファーストライン」
よりも期待が薄い、がしかし国が
その効能を認めて、保険が通っている
ものを使う。

現時点で分子標的薬で食道癌に
使える薬は無い

そのセカンドラインが効かなかったら
次に使う薬はどうするか?

正直,この辺のデータは
統一したものがなく。

1 番: 5FUシスプラチン

2番: ドセタキセル ネダプラチン

3番: パクリタキセル TS1 アドリアマイシン。。。。

3番までたどりついて、体力、気力が
残っていて、治療を希望している方

ここで2剤つかうのと
1剤使うの、どっちを選ぶ?

2剤のほうが効果あるかもしれない
けど、劇的に効くのは考えにくい
ので

「もう治療法がありません」

と言われる程、患者にとってつらい
ものはないから

1剤づつ小出しに使って行く


というのも一つの考え。


「食道癌を完全に征服する」

というより

「食道癌をうまく操縦しつつ、
大きくならないようにしながら
癌と共存する生き方」

そこにはずっと悲しみ、苦しみだけ
があるわけではなく

笑いもあれば、喜びもある。

水がのめる、というだけでも
「ああ、こんなに水が美味しいなんて」
という価値感もある。


出来るだけ長く

いい時間がすごせますように


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-11-28 00:49 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

85歳で抗がん剤

食道癌で手術、何歳まで大丈夫か?

やっぱり80を超えるとそれなりに
きついと思うけど

80でもよぼよぼの80と
まだまだ70くらいにみえる
元気な80がいて

あとは,気力、体力、備わっていれば
80でもトライしてよい

80で手術は難しい、では放射線治療は
どうか、抗がん剤はどうか、

となってくると、やっぱり手術と同じくらいの
負担があるんじゃないか

放射線単独治療

効きが悪いかもしれないけども安全性は高い


85歳、再発しました。

抗がん剤治療やりますか?

これもまた考えもので
「とことん戦う」のもありだけど
「命には限りが在り、時をきざんでいけば
必ず死は訪れる」の観点からすると

何もしない方が長生きするんじゃないか
と85歳の方には思ってしまう。


でも本人からすると1日でも
長生きしたいし

治療があるならば受けてみたい

というのが本音のよう


でも、本人のいうとおりに
ヘビーなDCFなんかやったら
大変なことになる

さじかげんが大事

ガイドラインより
直感を信じる。

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-11-22 00:16 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

TS1

食道学会教育セミナー

食道癌におけるTS1に関して、新たに保険適応追加や
承認となったわけではないが、
社会保険診療報酬支払基金(最新の審査情報提供事例)

において

2014年2月24日付けで、

原則として、TS1を食道癌に対して処方した場合
当該使用事例を審査上認める。

事実上使用可能となった。


食道ESD後、MM SM1 SM2で
脈管侵襲陽性、

でも手術もケモラジも出来そうもない

あるいは希望しない場合の
補助化学療法として期待されるかも~っ


さて日本食道学会の最新情報を
お伝えします~っ

ごひいきに~

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-07-04 20:45 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

ESD後の抗がん剤治療

ESDの結果が予想より深かった
という場合

もっとも頼りになる治療は手術で。

ステージⅠでは極めて高い根治性がある
(5年生存率90%)

しかしそれに匹敵する治療として
放射線と抗がん剤治療があり
4年生存率が80%とされている。

手術も放射線も大変だな
というとき

ガイドラインでお勧め、という
わけではないけど
抗がん剤をやることもあり


患者さん的に「もう年だから
治療をうけるかどうか迷います、
癌が再発して苦しむのも嫌だし
受けてみようと思います」

と実際受けてみて。

抗がん剤治療中に回診で伺うと
「おかげさまでそれほど副作用も
なく元気にやっています、食事も
とれていますよ」

と、お見受けする限りは
心配したよりは副作用はすくなそう
に見えていた

けど、いざ外来で
「癌の再発が心配なので
もう一回やりましょうか」

と勧めると
「実は入院中はあまり口にでき
ませんでしたが、家にかえって
よく考えると、相当きつかった
です、先生が良ければ2回目は
お断りしたいです」

なかなか患者さんというのは
きつい、つらい、を口にしない
もので

特に男は無言で耐えるのを
美しいと感じる文化があり

医師が考えている以上に心の
奥で不安を抱えている


短期的、中期的、長期的な目標を
たててあげて

1つ1つクリアしたときに
よくがんばりましたねと
喜びを共有する


かゆいところに
手が届く医者にならねば〜っ


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-05-04 23:07 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

癌化学療法専門医

長年、我が国における癌化学療法の
担い手は外科医であった

現在でも多くの外科医が日常診療の一環として
抗がん剤治療をおこなっている。

しかし、近年化学療法の進歩とともに
国民の関心がたかまるにつれ

外科医が片手間に化学療法を担っている
のに批判的な声が聞かれる
ようになった

欧米のように癌化学療法が
癌化学療法専門医,腫瘍内科医が
やるべきという考えが普及しつつある

手術に専念したい外科医としては異存がない
が腫瘍内科医の数や地域格差など
依然として外科医が主体となって化学療法を
行わざるを得ない状況である

このような現状をふまえ、癌治療専門医制度の
構築が検討され、癌治療専門医制度が2009
年よりスタートしている



いやいや片手間ってことはなくて

多くの外科医は当然、
抗がん剤治療を治療戦略の一つとして
身につけている

知識も対応の仕方もしっかり
と出来て、ブレーキ、アクセルの
踏み方も分かってる

実際、腫瘍内科医が常勤でいる
ってとこはきっと少ない

忙しい中を皆、知恵を絞って
頑張ってる

「抗がん剤治療を外科医がやるなんて」
は全然おかしくないっす。



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2014-02-06 00:02 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

5FU+CDDP

切除可能食道癌に対する根治的化学放射線治療

遠隔臓器転移を有する切除不能根治的化学療法

術前、術後補助化学療法

再発食道癌に対する化学放射線治療など

すべての食道癌化学療法の第一選択となるのが
5FU+CDDPの2剤である。

化学療法を単独で行う場合は

標準的には5FU 800mg/m2をまる5日ずーっと
連続的にとうよし、CDDP80mg/m2を投与
開始日に投与するのが標準的である

CDDPは腎臓に障害をもたらす薬剤であるため
CDDP投与日には輸液を5〜6L

5FU投与中は3.5Lくらいの大量の輸液を必要とする

時に体重が急速に増え、心臓への負担が
増えることから、
毎日体重や尿量をしっかりと計測する
ことが重要である

そして治療前よりも体重が10%以上増えた場合には
積極的に利尿剤を追加投与する

こうした抗がん剤治療の多くは
人手が足りない事から
外科医が再発した患者さんをなんとか
長生きしてもらうと化学療法のやり方を
勉強して、手術もやりながら抗がん剤治療
をして再発した患者さんの治療を担ってきて


一方で,抗がん剤を専門にする腫瘍内科医
は「外科医が片手間に抗がん剤を扱うのが
日本の大きな問題だ」ともいう

外科医が手術だけに専念できれば
それはそれで有り難いけども

実際は、患者さんがある程度体力が
ないと抗がん剤治療はできないので

「治療できるかどうか?」

の微妙な状況は、術後その患者さんを
診てきて、いわば「阿吽の呼吸」で
戦うかどうかを決める事となる

薬の数,量をしっかりやれば効果も
高い可能性があるが、リスクもそれ
だけ背負う事になる

抗がん剤だけで癌が消えることは
まれで、ある程度小さくする効果はある

効いている間に、手術、放射線をどう
組み合わせるか


効かなくなったら、次のメニュー
を考えるのだが、次のメニュー
の効き目は、最初のものより劣り、

残念ながらまだ充分に確立されていない
のが現状である


「おかしいな」と思ったらすぐ病院へ。

ステージが進めば進む程
敵も手強くなります

「お酒を飲むなら検診も」


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-09-13 22:42 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

化学療法後のESD

下咽頭がんでは
内視鏡の名医といわれる先生に
「これはESDの適応ではないです」
と言われて「もう声を取る以外に
方法はありません」

と通告され

たまたま見た「食道癌のブログ」の
記事に、もしかしたらケン三郎先生なら
なんとかしてくれるかも

と連絡を頂き。

化学療法で縮小させてから切除すれば
声は残せるかも、、

と、実際そういう形で切除できて
声を残せた、という患者さんがいます。

食道ではSM2に入ると

最初からESDをやるのはごく限られた施設
かつ限られた状況で。

ほとんどの施設が手術、もしくは
放射線治療+抗がん剤を勧めます

でも患者さんにとっては、あまり
大きな負担をかけずに治したい
と思うもの。

使える治療は手術,抗がん剤、放射線、内視鏡治療の
おもに4つ。

内視鏡治療後に抗がん剤、というのはあまり
標準的な治療ではありませんが


これが抗がん剤+ESDはどうだろうか?

抗がん剤がうんと効いて、小さくなり
転移はありません

治療の規模を縮小できませんか?

そうするとESDを使う事も自然の流れで
容認できるようにもおもう。

今はそういうことをメインの治療に
しようと考えるひとは少ないだろうけど

転移しているか、どうかがもっと
ハッキリ分かるなら、そういう方針も
今後ありで。

出て来た場所を切除、もしくは放射線。

時代によって多分変わるんですわ

ブログにその歴史を刻むんですわ。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-08-16 00:56 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

術前補助化学療法

食道癌で手術をうける方は
最近では術前に抗がん剤治療を
受ける方が多いと思うが

これは「術前補助化学療法」といわれる
もので

根治的な治療(メイン)の前に

治癒率の向上、腫瘍を小さくする事で
きれいに取れるかどうか微妙なところ
だったものを、きれいに取りきれるように
するため、縮小手術による機能温存、
抗がん剤がどれくらい期待できるかの効果の
評価

などを目的としています。

乳がん、直腸がん,膀胱がん、喉頭癌、
骨肉腫などと同様に食道がんもそうした
目的で抗がん剤がもちいられます。

この場合の抗がん剤はあとに
大きな治療が待っていますので、
抗がん剤で体力を落とすわけには
まいりません

回数も何回もやるのではなく、
通常1−2回がほとんどです

これに対して手術や放射線をあてた後の再発
の場合は、抗がん剤は逆に何回も行います。
回数を何回もこなせている、というのは
治療がうまく行ってる証拠です。

抗がん剤治療は体力がないと
できない治療です


現在、食道癌にもっとも汎用されている
抗がん剤の組み合わせは
5FU-CDDPの組み合わせで

実はこの組み合わせ20年前から同じものが
ずっと使われています。

がん治療認定医のテキストには

「他の抗がん剤との組み合わせも
試みられているが、この組み合わせを
凌駕する治療法は未だ無い


と書いてあります。


他のがんでは使われている
分子治療薬も食道癌には
使用出来るものがありません


最初の抗がん剤が効かなくなった時
に使う抗がん剤をセカンドライン
といいますが

セカンドラインではドセタキセルが
用いられる事が多い

しかし、さらにそれが効かなくなった
場合に3番目、4番目と期待できる
抗がん剤が確立されていないのが
食道癌の治療で。

その頃には患者さんも体力が落ち
抗がん剤をやることで命を縮める
こともある

アクセルとブレーキをどう使い分けるか



医療者はどう寄りそうか?



ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-08-14 22:56 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

目的別抗がん剤治療

抗がん剤の目的には
1)癌の治癒

2)生存期間の延長

3)症状の緩和、生活の質の向上

などがある。

抗がん剤だけで治癒が見込める病気
=急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病
ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、絨毛がんなど

残念ながら食道がんはこのなかに含まれていない。

食道癌が抗がん剤で治るなら、
手術も放射線も必要ない


「転移のある進行期の病変にたいし、20%以上で
腫瘍縮小効果と緩和効果が得られ、短期間ではあるが
延命効果も大多数で期待できる」

というところに食道癌は分類されている。

腫瘍縮小や延命効果からみて有効な薬剤が無い
という癌として甲状腺がんが挙げられている
(へえ〜)

抗がん剤で治らない事が分かっている場合に
次の目標は「いかにいい状態を維持しながら
癌とつき合っていくか」

もともとは癌も自分の細胞。

「無増悪生存期間」(悪化しない時間がどれくらいか)

「全生存期間」(どれくらい長生きできたか)

を評価の対象にする。

分子標的薬の登場によって、従来抗がん剤の
有効性がひくかった、腎臓がん、肝臓がん、
GIST、膵内分泌腫瘍、悪性黒色腫も延命効果が
期待できるようになった。


じぇじぇじぇ〜っ。

悪性黒色腫につかえる
分子標的薬???あんの?

皮膚科の所に飛ぶと、この30年間、
ダカルバジンを上回る新薬はでてこなかったが
vemrafenib、ipilimumabという分子標的薬
が2011年FDAに認可され、米国のガイドラインでは
この2剤を従来の化学療法に先行して投与する
ことが推奨されている

え〜っ、、そ〜なの?

食道悪性黒色腫にもつかえる可能性
あんじゃない?

勉強しててよかったー

ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-08-14 01:23 | 抗がん剤治療 | Comments(0)