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カテゴリ:抗がん剤治療( 37 )

化学療法概論

抗がん剤ができる条件

日本では75歳以上を高齢者とすることがおおい

高齢者は肝臓、腎臓の機能が低下し
抗がん剤の代謝、排泄の遅延
さらには「潜在的な問題」があって
副作用が重症化しやすい

しかしながら75以上だからもう
適応がないということはなく、
元気な80もいるので年齢だけを理由に
抗がん剤治療ができないと判断すべきではない

抗がん剤ができる一つの基準に
パフォーマンスステイタスがある。

どれくらい自分で自分のことを
やれるか、という指標

全く動けず、身の回りのことも人任せ=PS4

日中の50%以上をベッドの上で過ごす
自分のことは身の回りの限られたこと
しかできない=PS3

PS3、4には抗がん剤の適応はない

病院に通院できる、歩いて階段を
昇れるが一つの条件であり

歩けて自分の身の回りのことはできて
でも何か作業をするはできない、
50%以上はベッド外ですごす=PS2
の場合は全身状態と相談しながらやる
こともある


抗がん剤の効果は期待通りに得られない
事が多い


また効果が得られるまで時間がかかる

よって、近い将来に重篤な症状を
来たす可能性のある状況があれば
それをまず優先させる
(例、症状のある転移、脊椎転移による脊髄圧迫、
ドレナージの必要な胸水、腹水,心のう水)


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-08-13 00:44 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

神経毒性

「エキスパートに学ぶ日常診療」
より

オキサリプラチンやタキサン系の抗がん剤では
神経毒性が問題となる

投与を続けてだんだん蓄積して行くうちに
発現し、重症なものは投与をやめても
後遺症として長期にわたって患者さんを
苦しめる事が多い

よって基本は重症化するまえに休薬や薬剤変更
を行う事が望まれる

「神経毒性を早めに見抜くには?」

ポイントとして、服装やアクセサリー
化粧などの変化を良く観察することが
ポイントとなる

きれいなブラウスで来ていたかたが
ボタンのないTシャツやセーターを
着てくるようになった

いつもネックレスやイヤリング、ブローチ
などのアクセサリーを付けてくるひとが
付けてこなくなった

きれいなお化粧をして来てた方が
サングラスやマスクで来院した

こういう場合は神経毒性のために、そういった
ことができにくくなっているのではないか
と考える必要がある


楽器を弾くのが趣味だった、仕事だった
というかたに神経毒性は許容しがたい
有害事象であろう

日常生活に困らないレベル
だけでなく、明るく前向きに
生活ができるようなきめの細かい
ケアが必要である

とのこと。


抗がん剤の副作用というと、辞めれば
また良くなります、毛も生えますよ

というのが一般的ですが

「しびれ」については何年経っても
改善せず、また医者にそれを訴えても
改善させる方策がない、あるいは少ない
ので患者さん自身があきらめてしまっていることも。


タキサン系の末梢神経障害改善に
牛車腎気丸 7.5g 3×

また鎮痛効果のある 附子(ぶし)を
追加すると痛みが軽くなることもある


抗がん剤治療の大事なのは、何か問題が
起きたときにそれを緩和する支持療法、
丁寧にケアする事で,いい状態を
キープすることができる。


なるほど。。。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-07-02 00:13 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

食道癌にTS1

日本消化器がん検診学会で

食道がんは消化器でありながらがん検診の
対象ではないから、学会の議題にも昇らず。

抗がん剤のTS1もまだ食道癌に
現時点で保険適応が降りない、
申請はしてるけど、、、

食道癌患者が少ないから、結局 患者数の
多い所に予算が配分される


これはある程度,仕方ないとおもいますが、、



 乳がんの全摘手術後の、乳房再建に使う人工乳房の保険適用が国内で初めて、12日開かれた厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)で承認された。

 7月から保険が適用される。自費診療で100万円程度かかっていた患者負担が、大幅に軽減されることになり、患者にとって朗報だ。

 保険適用が認められたのは、米アラガン社の人工乳房(6万9400円、患者負担は通常その3割)と、人工乳房を入れるために皮膚を伸ばす組織拡張器(3万2100円)。昨年9月に薬事承認を受けていた。

 保険には月の負担上限額(一般的な所得の場合約8万円)を定めた高額療養費制度があるため、手術代などを含めた患者負担は大幅に軽減される。日本では1年に約6万人が乳がんを発症。うち約2万人が全摘手術による乳房再建の対象になるとみられる。


というわけで人工乳房に
保険が通りました。


食道癌にも光をあててもらわないと。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2013-06-13 00:17 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

効かないときにどうするか?

術前化学療法は、FP療法でもFAP療法でも、2コース行うのが標準となっている。ただ、1コース終了した時点で、画像検査で化学療法の効果を評価し、2コース目を行うかどうか検討する。

「化学療法を行っても、効かない人が2~3割はいます。そのような場合には、2コース目を行わずに手術します。効果のない化学療法を行っている間に、がんが進行してしまうことも考えられるので、無駄な時間を費やさずに手術を行ったほうがいいからです」

1コース目で効果があったと評価された人は、2コース目も行った後、手術となる。効果を評価するための画像検査は、CTよりもPETのほうが診断能力の点で優れているという。

「抗がん剤や放射線で治療したがん組織は、ボリュームが変わらないのに、細胞が死んでいることがあります。このような場合、CTだとがん組織があるのと同じような画像になりますが、細胞の代謝活動をとらえて画像化するPETでは、細胞がどれだけ死んだかがはっきりとわかります」

術前化学療法が効いたかどうかは、手術をした患者さんの予後に大きくかかわっている。術前化学療法の結果が、CR(完全奏効)あるいはPR(部分奏効)だった〈効いた人群〉と、NC(不変)あるいはPD(進行)だった〈効かなかった人群〉で、手術後の生存率を比較したデータがある。図3のグラフがそれで、〈効いた人群〉は〈効かなかった人群〉に比べ、明らかに高い生存率を示している。



「術前化学療法が効かなかった人は、目に見えない微小転移が残っている可能性があります。そのため、手術しても再発する可能性が高いのです」

つまり、術前化学療法が効かなかった場合、手術を受けてもあまりよい結果は得られないことになる。そこで問題になるのが、それでも手術を受けるのか、ということだ。

このような患者さんに対しては、手術をしても予後がよくないことが、きちんと説明されている。しかし、低いながら治る可能性があるし、手術を超えるよい治療法もないため、術前化学療法が効かなかった人でも、ほとんどが手術を選択しているという





「癌とたたかうな」「放置に限る」

というご意見もありますが



1%でも治る可能性があるかぎり皆さん戦っています



医者があきらめたら、患者さんはどうなる。
by kenzaburou41 | 2013-05-27 15:44 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

セカンドライン

進行胃食道癌でファーストライン治療によっても進行した患者にドセタキセルを投与することは、対症療法のみの場合と比べて全生存期間(OS)を延長できることが明らかとなった。英国で実施された対症療法とドセタキセル投与を比較したフェーズ3試験、COUGAR-02の結果示されたもの。1月24日から26日に米サンフランシスコで開催される2013 GASTROINTESTINAL CANCERS SYMPOSIUM(ASCO GI)で、英Addenbrooke's HospitalのHugo Ford氏によって発表される。

 プレス発表では、ドセタキセルをセカンドラインとして投与することが生存延長に寄与することを明確に示したと評価された。

 COUGAR-02試験は多施設オープンラベルフェーズ3試験で、白金系抗癌剤/フルオロピリミジン系抗癌剤による前治療で6カ月以内に進行したPS 0-2の局所進行または転移を有する胃食道癌患者を対象に行われた。患者はドセタキセル75mg/m2を3週おきに6サイクル投与される群(ドセタキセル群)と対症療法群に1:1に割り付けられた。主要評価項目はOS、副次評価項目は奏効率、毒性、健康関連QOL(HRQOL)などだった。

 2008年4月から2012年4月までに168人(各群84人)が登録された。年齢中央値は65歳(28-84)。81%が男性、PS 0が27%、PS1が57%、PS2が15%。疾患部位は胃が46%、胃食道接合部が34%、食道が20%。86%の患者が転移していた。

 試験の結果、ドセタキセル群のOS中央値は5.2カ月(95%信頼区間:4.1-5.9)、対症療法群は3.6カ月(95%信頼区間:3.3-4.4)で、ハザード比0.67(95%信頼区間:0.49-0.92)、p=0.01で有意にドセタキセル群の方が長かった。ドセタキセル投与により部分奏効が7%、病勢安定が46%に得られたが、ドセタキセル群の21%でグレード4の副作用が認められた。





最初の抗がん剤が効かなくなったら
どれくらい生きられるのか?


何もしない3.6ヶ月

治療群  5.2ヶ月


1.6ヶ月 長生きできる

どっちを勧めるかと

自分だったらどっちを選ぶか。
by kenzaburou41 | 2013-01-24 00:51 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

高齢者の抗がん剤治療

「私のような高齢者の場合は癌は
それほど進まないんじゃないでしょうか?」

と患者さんが質問してきますが

食道癌患者の約半数は70歳以上です。

高齢になると糖尿病や肺気腫、心臓病、腎臓病
アルコール性肝障害、肝硬変

食道癌だけでなくいろいろな余病が
あり潜在的に臓器機能低下がありますので

若い人なら大丈夫という治療でも
障害が強くでる傾向にあります

ステージⅡ,Ⅲの食道癌
への化学放射線治療178例の
解析で71歳以上33名と
70歳以下の145名
を比べた所、CR率(治ったように見える)
率はともに63%と同等だったのに
対し、高齢者の生存期間中央値は
14.7ヶ月だったのに対し、
70歳以下は35、1ヶ月だったとのこと。

治療後に抗がん剤を追加で行っていない
率は高齢者で57%に上り、70歳以下の
17%と有意に差があったとのことで

つまりは高齢者では毒性が出る頻度が
多く、かつ治療を充分に行えないことで
生存期間も短い

ということで

「癌が進まない」どころか
「癌の進行を食い止める治療を
充分に行えない」

若者には強く行ける治療も
高齢者にはその毒性と
続けて行けそうかどうか?
をふまえて戦略を立てなくては
ならないようです。


ぽちっとな
by kenzaburou41 | 2012-11-27 00:01 | 抗がん剤治療 | Comments(0)

再発と向き合う

内視鏡治療だけで治るレベルで見つかった
患者さんもいれば

「内視鏡、抗がん剤、手術、放射線」

の4つをすべて駆使して闘っている患者さんもいて。


日本人の食道がんの9割が扁平上皮癌

欧米に多いバレット腺がんは、日本人には少ない


そのほかに「類基底細胞型扁平上皮癌」

「アデノイドシスティック」

「腺扁平上皮がん」

「粘表皮癌」

「内分泌細胞がん」

「未分化癌」

「カルチノザルコーマ」

「悪性黒色腫」

とそのほかにもいろんな種類があります。



メジャーな癌とまれな癌 があり


まれな癌ほど、治療法が確立していなくて

専門家ですら、どういう作戦かベストかを

判断しかねる病気もあります。



「悪性黒色腫」治療から4年経過

「未分化癌」から3年経過

「内分泌細胞小細胞がん」から4年経過


それぞれ、非常に予後が悪くて、
治るのが難しいとされる種類の癌です。



治療がうまくいって、もう治ったかも、、、と期待したのに

また病気がぶり返してくる。


あれだけ、頑張って治療したのに、、、



いま取るべき手段は、放射線だろうか、それとも手術だろうか、
あるいは抗がん剤だろうか、、


医師がどれを勧めるべきかを迷えば

患者さんがそれを選べるわけがなく



治療経験のおおい先生に聞く

あるいは「これがよかった」という
文献をさがす

うまく行きそうな治療のアイデア
を考えつくす。



そしてうまく行ったときは、患者さんだけに
喜んでもらうだけでなく


世に報告して次の時代に
に残さねば
by kenzaburou41 | 2012-09-23 20:52 | 抗がん剤治療 | Comments(1)