食道癌の抗がん剤のなかで最も効果が高く
かつ有害事象も強く出る DCF治療 DCFが良く効いて手術不能が手術可能になりました これはグッドニュース あれだけしんどいきつい治療をうけたんだからそれなりの 効果があってほしいところ。 がなかには効果がでなかった、逆に進行した という例も存在。 手術可能だったのに手術できなくなった この場合、放射線治療を選択するのですが 問題はそこに補助としてつかう抗がん剤。 DCFがきかないのにそのうちの2剤の 5FUとCDDPで良いものか。 よかないんだろうけど、他に実績のある治療がない というのが実際のところでしょうか。 困ったなあ、、と悩みつつも 前にすすまねば ▲
by kenzaburou41
| 2018-02-27 20:51
| 抗がん剤治療
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内視鏡学会の評議員
の申請締め切りが2月いっぱいで 申し込んでみよっかなあ〜と漠然と思い出し 今日の一日 書いた論文やこれまでの学会発表の記録を集め さあ、あとは偉い先生のハンコとサインだ と思ったら 「まず、地方会の事務局のハンコ」 と 「学会の理事または監事もしくは支部長」の推薦が必要とある。 その方の「ハンコとサイン」 がいるという。 理事って誰やねん と調べてみたら ヒョエ〜っ 学会長クラスの超偉い先生ばっかりやん 二つ返事でサインしてくれる先生いない こ、これはハードル高いぞ。。 見ず知らずのものですが、先生私のこと知ってます? 評議員に推薦してくれます? ってお伺いを立てないといけないってことがわかり ギリギリになって不備がないよう 「前もって、時間に余裕をもって準備しておくように」 とも書いてある ヒョエ〜っ 確かにその通りやあ せっかく書類まとめたんだけども お偉いさんの「サインとハンコ」がないので 時間もないし、断念。 なんだこの虚しさはっ、、 オリンピックみて思った。 何するにも準備 逆境 家族や友人周りの人へのリスペクト 折れない心 また明日頑張ろうや ▲
by kenzaburou41
| 2018-02-25 00:36
| ひとり言
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食道癌の手術中に
胃を誤って全摘してしまい 結腸再建になった、というニュース。 なしてそんなことが?? 胃を細く切って、細長く伸ばして、食道の代わりに用いるのですが この細長くなった胃を栄養する血管を切ってしまった そうすると、胃の先端まで血が巡らず、再建臓器として役割を なさない ってことで「一本の血管を切ってしまった」がために 胃を使えない事態に陥った、ということで。 「誤って残すべき胃を全部とっちゃった」 という訳ではなさそう しかし血管は切ってなくても、血管が元々が発達してなくて 胃の先端が明らかに血流が悪い、ってこともあるので もし手術中、胃の血流の状態が悪いは結腸や小腸を代理で使います ってことはあらかじめ患者さんには言っておいたほうがよさそう 鏡視下>胸を開けることもあります、お腹を大きく切ることもあります 胃で再建します>胃が使えないと判断したら小腸や大腸を使います 再建経路>一番適切なルートを使います。胸壁前になることもあります などなど。 あとは、不測の自体で、右胃大網動脈を切ってしまった場合 リカバリーはどうしたらいいか。 今は結腸再建を標準的にやってて胃を残す施設も出てきているから 結腸で再建して胃は残すつう選択は? いやいや左胃動脈周囲の郭清するし胃は残せないか。。 う〜ん、やっぱり主治医の選択した 結腸胸壁前再建が安全かしら 患者さん一人一人いろんな状況がある中で 細心の注意を払う ▲
by kenzaburou41
| 2018-02-21 23:54
| 手術メモ
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by kenzaburou41
| 2018-02-21 21:44
| 緩和ケア
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切除不能進行食道癌をどうするか?
ステージ4期 これまで15年前に化学療法の異なるやりかた+放射線で 比較試験をして どっちもほぼ同じ予後 だったことから、切除不能=FP+放射線治療 っていう治療が概ね行われてきてて もう15年たったのだから新たな戦略はないんか っつーことで、強力な化学療法で、もし小さくなって 切除不能が切除可能になったら手術をしよう 切除不能のままだったら放射線にまわそう っつう研究がこのほど始まるそうで。 うんと化学療法が効いて、「手術できるようになれば」 内科医的には[抗がん剤と放射線だけじゃきっと治らないし 外科医が手術してくれるなら助かるなあ」 外科医的には「いやもともと転移リンパ節たくさんだし、 とれるかどうかわかんないし、、手術してもうまくいくかしら」 うんと効いたものには積極的だろうけど あんまり効いてなくて取り切れるか微妙、、て状況だろ 手術していいものか、、、 なる悩みもまた生じる 多分、そこそこ化学療法が効果がでるひとが でてくるだろうから、そこに入った人はきっと いい成績になる 効かない人と効く人がでてくる治療 あとは手術のタイミング 15年前、「食道がんは手術する時代じゃなくなるよ」 だったのが 「手術という切り札をどこで切るか?」 という時代になりつつあり。 時代もかわりますな ▲
by kenzaburou41
| 2018-02-19 20:53
| 切除不能進行癌
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明日は41回集学的治療法検討会で
いつもの大手町駅すぐのKDDIホール 大手町ビル2階にて18時から 開催されます。 テーマは「頸部食道癌に対する集学的治療」 どれくらい声をのこせるか っつ~ことである意味、この業界では最先端の治療戦略を 聴くいい機会でございます。 発表予定してた若者が急に熱発してて もしかして急に代役俺? 発表? お楽しみに~ ▲
by kenzaburou41
| 2018-02-15 21:41
| 集学的治療法検討会
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お酒とタバコ
好きな人 は~い ケン三郎はタバコは吸いません 酒は呑みます ビールに芋焼酎 鹿児島県人 仕事の疲れをく~っと一杯 ふ~ 明日への活力 できれば死ぬ間際まで飲み続けたい 酒のせいで、かなりいたんでしまった食道をいたわり 毎日酒が飲める幸せに感謝しながら 「タバコは癌になったときに辞めました,体にわるいし」 「でもお酒は辞めません」 ときっぱり。 多分また見つかりますよ、さあ内視鏡やりましょう う、、また食道癌できとるっ やっぱりっ 毎年の風物詩ですが、、早期発見早期治療 酒と友に生きる ▲
by kenzaburou41
| 2018-02-14 19:11
| 食道癌になりやすい人
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ケン三郎の経鼻内視鏡をぜひ見学に来たいって言うんで
お隣の大学の内科の先生が,休み返上でわざわざお越し頂いて お昼から内視鏡手技を伝授 「ほらほらこうすると咽頭めちゃよくみえるでしょ??」 「うお~っこんなによく見えるんですか~」 [拡大内視鏡なくても結構みえるでしょ?」 「ほ、、ほんとですねえ」 ってことで目から鱗になって先生帰って行きまして これで国内から3施設目の見学でございまして 「一度見学に~」とおっしゃる先生は多いけど 実践する先生はそういらっしゃらないのが残念。。 やっぱり、学会発表とか講演とかで見聞きするよりは 実際みにきてもらった方が分かりやすく、伝わりやすいんですわ 世界に広めたい手技だけども 世界津々浦々行くのはむ~り~ ってことで、小さなことからコツコツと お近くにお寄りの際は是非、、、 ▲
by kenzaburou41
| 2018-02-13 21:00
| ひとり言
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タバコは頭頸部を含む様々な臓器の発がんに関与している。
喉頭癌になった人のほとんどが喫煙者で タバコ吸ってない人の確率は2、7% 吸ってる人97、3% もし、非喫煙社会が実現できれば、 喉頭癌は36分の1に激減するともいわれる。 喉頭癌は1960年頃は頭頸部癌の中ではもっとも罹患率が高く、10万人あたり2、8人で その頃中咽頭は0、1 下咽頭癌0、2と高くなかった のが2012年には喉頭癌は2、1まで減少、 代わりに中咽頭1、7 下咽頭1、6と増加。口腔癌も3、8と以前の3倍以上に 増加しているという。 成人男性の喫煙率は1980年頃70%を超えていた>>2016年は30%までに減少 成人女子の喫煙率も1980年頃は15%が今は10%程度という。 世界はどうか? タバコを日常的に吸う人の割合 スウェーデン 10、7% 米国 13、7% カナダ 15% 英国 20% 日本 20% ドイツ 21% スペイン 24% ギリシャ 39% 韓国 20% フランス 24% 意外とアメリカが少ないっ。 よく欧米では〜って言葉使うけど。 欧米にも色々ではある。 ▲
by kenzaburou41
| 2018-02-10 21:27
| 他臓器重複癌
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こないだ、肝胆膵外科のお偉いさんが東京に来て講演をやるってんで
教室員総出で講演を聞きましょう と言うのでせっかくだからと聞きに行って来た 肝臓、膵臓、胆管がん 特にすい臓癌は早期発見が難しく、「なったら助かる見込みが少ない」と言う 難しい病気 われらが中日ドラゴンズの監督、星野仙一さんが戦った病気である。 手術にも限界はある けれども、限界と言われたがんに、挑んでいく、というのが外科医の姿で。 例えば、大腸癌の肝転移、切除不能と言われても、抗がん剤治療や分子標的薬などの 内科治療がすごく進歩したので、 なんと67%もの方が、手術不能から手術可能になるという。 へえ、、時代も変わったんだなあ と感心するけど どんな病気は難しいでしょうか?と質問してみると。 「抗がん剤がよく効いてすごく小さくなって、その時点で手術っていうのはすごくいい成績ですけど 小さくなって、またぶり返して来たのを手術しても、よくないですね」 とのこと。 食道癌も同じで、ケモラジがよく効いて、うんと小さくなった その時点でコンバージョン(手術不能>手術可能)ができればいいけど 手術不能が手術可能になったけど、患者さんが手術を拒んでいるうちに、また腫瘍が大きくなって切除 というのは同じようによろしくないようで。 抗がん剤と放射線と手術を組み合わせて治療する場合 どのタイミングで手術を決断するかもまた大きな選択。 「治るのが難しい、といわれて途方に暮れている方に手を差し伸べて挑戦するのが外科医」 やっぱり簡単には辞められませんな。 ▲
by kenzaburou41
| 2018-02-10 17:28
| サルベージ手術
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