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ビタミンB12欠乏

内視鏡検査に ビタミンB12欠乏の原因を調べてくれっつー
依頼があり

いつものように
普段お酒飲みますか?

はい

頻度は?

毎日

量は

ビール1L 夕食時に飲んで

寝る前に酎ハイ500と
ウイスキー水割り3−4杯

ほー

顔赤くなる?

なります

え〜

それ飲みすぎやんか、、

てかこのまま飲み続けてたら60歳くらいで
食道癌になるよきっと。

その5年以内に下咽頭がんになるよきっと。



アルコール依存症というと男性が多いというイメージがあると思いますが、最近は女性の依存症患者が増えてきています。2003年に実施された全国成人に対する実態調査によると、アルコール依存症の疑いのある人は440万、治療の必要なアルコール依存症の患者さんは男性72万人、女性8万人、合計80万人と推計されました。しかし、同じ研究者らが実施した2013年の調査では、その数は男性95万人、女性14万人、合わせて109万人と推計されたそうです(2)。この数を見る限り、女性の伸びが著しいことがわかります。
ビタミンB12や葉酸は、ともに赤血球の造血に関わる重要な栄養素です。これらが不足すると、DNA合成障害が起こるため、大きな核をもった大きな細胞を作るようになります。成熟障害を起こした血液細胞は骨髄内で壊れることも多いので、無効造血として貧血が進んでしまいます。この患者さんのように、アルコールを大量摂取するとビタミンB12や葉酸の吸収が阻害されることが知られており、アルコール依存症の患者に貧血がみられた場合にはいずれかが欠乏している可能性があります。

ビタミンB12は、肉や魚や乳製品といった動物性食品からしか得ることができません。1日の必要量も約1-3μgですが、体内貯蔵量は約2-3 mgあるので、仮に供給が完全に絶たれたとしても3-4年間は十分補えます。


ってことで、アルコール飲みすぎ>>ビタミンB12、葉酸欠乏>>貧血
ってパターンで

自己申告では飲酒量を少なめに言う人もいるので

隠れアルコール依存症に要注意っす

中年女性の食道癌は男性よりもやや若い年代に癌になる(分解能が男性よりも弱いため)
ようで

アッシーメッシー世代にワインを覚えた、お酒を飲んで
顔がすぐ赤くなる女性

今すぐ内視鏡検査を受けましょう



ぽちっとな











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by kenzaburou41 | 2018-07-28 21:15 | ひとり言 | Comments(0)

診断の醍醐味

深達度診断。
m1-m2はある程度診断できる 

診断精度が高かった=m1m2の頻度がおおけりゃおおいほど診断精度があがる

だってだれがみたって浅いってのはわかる

sm2-3

誰が見たってこりゃ深いってのはわかる

問題はその間のMM-SM1

転移頻度が10-15%ってところ

ここを境に内視鏡のみで治るか、
あるいは最初から手術を勧めるか
が変わる

よって深達度診断が大事。

咽頭みたいにEPでもSEPでもELPS
っていう風土ではなかなか深達度診断を
しっかり決めようって話にはならない

わずか200μmの厚みで
内視鏡のみで治るか、内視鏡に加えて根治術をしたほうがいいか
あるいはケモラジがいいかが決まる。

臨床医にとっては腕の見せ所

といっても最初からESDをするか

それとも最初から手術を勧めるかの違い。

見極めて、患者さんに適した治療をお勧めして
5年後元気で生還し

あのときの判断が正しくて有り難かったです

といわれますように

ぽちっとな








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by kenzaburou41 | 2018-07-26 22:52 | ひとり言 | Comments(0)

食道sm1~2癌

食道sm1癌 15~20%の転移頻度

食道sm2癌 40~60%の転移頻度

深達度診断によって方針がかわるかも

いやSMなら最初から手術でしょう、ケモラジでしょう

というところもあるかもしれません

診断をきっちりつけて、方針をたてて~

というのが重要であるということも承知ですが

sm1だったのが1~2カ月もたつとsm2に浸潤する

ってことは経験しますので

もう、見つけた瞬間

あるいは

紹介された瞬間から、うごきださねばなりません。

m1~m2のひとはいくらでもまてます、時間的余裕があります

でもsm1か2はとっても時間が大事。

検査計画をあっとうまにたてて

翌週もともとESD予定だったひとに電話して、あなたちょっとまてそうだから延期させて

と相談し

次の週にもなんとかESDをねじ込んで

一刻も早く正確な病理診断をいただく。

結果、やっぱり手術が必要でした、ケモラジが必要でした、は仕方がないし

そこで患者さんが「手術したくない」っつって、
結局数年後に再発して食道癌で命を落とすのは
また次の問題。

いやあ「うちは最初から手術勧めますよ」だって手術すれば治るもの

もまた正しい選択

いろんな事情がございます

診断が大きくはずれることだってありますし

命をつなぐために最善をつくして。


ぽちっとな




























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by kenzaburou41 | 2018-07-24 20:56 | 内視鏡治療 | Comments(0)

アクロサージ

消化器外科学会のランチョンセミナー

何聴こうかなあ

今流行りのロボット手術のセッティング

の話

おもちゃを買い与えられて、自在に使いこなせる人と

おもちゃを買ってもらえなくて、いいもん、おもちゃなんてなくたって
十分やって行けるもん

と、時代に抗う人。

おもちゃ買ってもらえないのに おもちゃの使い方聞いてもしょうがないか

と聞いてても爆睡する今日この頃。

新しいデバイスはないかと、以前聞いてたマイクロ波メス、「アクロサージ」の
話を伺いまして。

昔、ハーモニックでここまで切っても大丈夫

ってのが流行った時代から

さらに早く、凝固、結紮、切る、剥離を一度にやってしまう新しい電気メス

滋賀医大の谷教授が考案し

今や臨床の場でまだ開腹手術にしか使えない電気メスだけれども、
十分な成果をあげているという。

おお〜、こっちの方がまだ手に届く感あるなあ〜

多くの外科医は、買ってもらえそうな機器にまずは
興味を示すんだろうな〜

そのうち鏡視下手術用のデバイスもきっと出るだろうし

このマイクロ波メス、きっと出たら爆発的に売れるんじゃなかろかい

聞けばこれまでの道具よりも安いというし。

患者さんに優しい手術機器の開発と 

コストのかからない治療法

高齢化社会に向けて有難や。





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by kenzaburou41 | 2018-07-18 00:22 | 新しい治療法 | Comments(0)

50年前の手術

今回の消化器外科学会

一番の収穫は、50年前の中山恒明先生の達人の手術を
動画で拝見したこと

で。

今はカメラで見ながら道具を使って切る手術が普及しつつあるけど

昔は食道癌の手術は命がけ

2人に1人は生きて帰れなかったと言われるくらい難しい手術だったのを

中山先生の登場により、大きく治療成績が改善され

それを日本のみならず、世界へと広めた

という功績

手術もさることながら、どうやって食道癌を診断するのか、の
内視鏡検査にも力を注いでいたというし

さらには 50年前

頸部食道癌の手術は
「ここにあるとがんが気管に浸潤している可能性もあり
声も一緒に取るのが標準的な治療です」
と喉頭もとってしまうのですが

そこに代用するのはS状結腸もしくは空腸です

となんとS状結腸を遊離して

血管吻合機なる、特殊な器械を作って動脈と動脈、静脈と静脈を繋ぐ、
という、当時としてはきっと画期的な治療法、手術法を編み出されて

食道外科医なら「おお、、これは」と思わず
映画の前に立ち止まってしまう風景。

城山ホテルの広〜い朝食会場を
消化器外科学会の会員の休憩室にあて

しかもそこにも中山先生の昔の手術風景が流れる

カメラの手術が今や王道になりつつありますが

過去を振り返って我々は進歩しているか

努力しているか

を問われているような気がしまして。

無料で振る舞われる「しろくま」アイスを
ほうばりながら

いや〜この動画を見られただけでも
大きいっ、でかい、

これが50年前の手術??

すげえ

感激しながら学会3日間を過ごしました〜

ありがたやあ〜







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by kenzaburou41 | 2018-07-16 15:37 | 先輩からのアドバイス | Comments(0)

消化器外科座長

明後日からの我がふるさと、鹿児島での第73回消化器外科学会。

ケン三郎は何故かポスターセッションの座長に選ばれまして

評議員でもないのに

専門医でもないのに

座長

これ、きっと鹿児島出身だから

華を持たせようと

会長さんが気を使って

ではないだろうけども

「外科一般」6題が対象。

一番苦手なのが遺伝子の話で

遺伝子にこんな発現があると予後が悪かった とか

この遺伝子とこの遺伝子がこういう関係にあると非常に予後が悪かったとか

そうするとこういう薬を使うといいのかもしれない

へえ

そーなんだ

ふーん

やばい

なんてコメントしようか

会場からコメント質問どうぞ

し〜ん

間が持たない

まずい、わかってないことがバレる

あと2日

豆知識を収集して乗り切ろう

















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by kenzaburou41 | 2018-07-09 22:27 | ひとり言 | Comments(0)

外科専門医申請

5年に1度の外科専門医更新。

この5年間、まあ内視鏡診断治療にある程度専念してたもんで

外科医としてのステップアップが滞り

もしかして外科専門医更新できないんじゃ

と不安がよぎり

ヘルニアの手術に何度か入れてもらって

5年で100件以上の手術に入るというノルマは達成

あとは外科学会に参加してる証明書をコピーして

無事に書類を完成できました。

これでまた次の5年、外科医を名乗れる訳で

これがないと他の専門医も取れないっていうベースの専門医。

ある時は内視鏡医
ある時は頭頸部内科医
そしてある時は食道外科医

最終的には食道外科専門医をとるってとこまで
つながりました〜


来週は鹿児島の消化器外科で

バリバリの食道外科医の先生と、お食事会にお誘いいただいて


ネクストステップのご相談。

楽しみなんですわ〜














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by kenzaburou41 | 2018-07-07 20:53 | ひとり言 | Comments(0)

We are the surgeon

来週の消化器外科学会は我がふるさと鹿児島で開催。

せごどん、大迫半端ない、そして消化器外科

会頭の夏越教授が歌までつくちゃった

そのタイトル、春夏秋冬〜We are the surgeon~

泉谷しげるかっ

ではなく作詞 夏越教授  作曲は 前村公成先生

国家試験パスし 外科医の一歩を踏みメスが震えた初めてのオペレーション
Great surgeonになる日を目指して
昼夜問わず患者を診るそれが夏 今が夏 あの時が夏
春夏秋冬 夏を楽しむ〜

ひや〜「昼夜を問わず患者を診る」は今やブラックな、、、

歌うんでしょうか、全員懇親会で

ゲストは長渕剛

だったらいいなあ〜

応援しよう消化器外科学会!









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by kenzaburou41 | 2018-07-05 22:59 | 学会奮闘記 | Comments(0)

酒やめない患者さんはもう見ません

食道癌があって下咽頭がんにもなって

内視鏡治療と経口的手術に加えて放射線治療も加えて
なんとかコントロールしてきた患者さん

毎年内視鏡をやってるんだけども

お酒を辞めてくれません

去年もこのペースで飲んでたらきっと食道癌でてきますよ

今度は声を残せませんよ、食道も全摘になりますよ

ときつく念を押してはいたのですが

残念ながら食導入口部に癌が見つかってしまいました

う〜ん、あれほど言ってたのに

「これ以上お酒をバカバカ飲むんだったら、もう僕はあなたの診療はいたしません
内視鏡も一切やりません、他をあたってください」

と強い口調で臨んだら

お酒を減らしてくれるだろうか

いやいや、減らしたってこれまでの蓄積があるんだから
なっちゃうのはしょうがないんじゃない

減らしてもなる人はなるし、そのまま酒のない人生にするか
それとも酒と食道癌と咽頭がんと共に歩む人生にするか

教育、と言っても「分かっちゃいるけど辞められない」

弱い部分を含めてお付き合いしていく。











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by kenzaburou41 | 2018-07-04 21:45 | ひとり言 | Comments(0)

女性と食道癌

最近40代後半〜50代前半の女性の食道癌が増えている
気がする

思えばバブル時代にお酒を飲み始めた方

弱いのにだんだん強くなった方

が知らず知らずに

食道が傷んでしまい

どこもかしこも癌の予備軍となってる

女性の方がアルコールを分解する力が弱いので

男の食道癌よりは若い時期に発症するような印象があります。

綺麗になりたい、いつまでも美しくありたい

のは外見だけでなく

中高年の食道は、外見より中身が大事(きみまろ風)

美しい食道を取り戻すために

お酒をちょっと控えてみませんか?

あるいは、自分の親が食道癌という方

50前後で親の看病している方

お酒を飲まずには眠れない、という女性

もしかするともしかすると

一度検診を受けてみませんか?
















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by kenzaburou41 | 2018-07-03 23:19 | がん患者学 | Comments(0)