人気ブログランキング |

<   2019年 09月 ( 15 )   > この月の画像一覧

胃管の観察

食道癌の手術後、胃管にも癌ができることがあります。

shirakawaらの報告では30例33病変の発見時期は術後57ヶ月(中央値)報告されており、

2018 Jul;15(3):180-189. doi: 10.1007/s10388-018-0611-2. Epub 2018 Mar 27.

Clinical characteristics and management of gastric tube cancer after esophagectomy.

Shirakawa Y, et al.

ケン三郎の施設でも59例70病変の胃管がんの経験、中央値は79ヶ月でありまして。
(こんなに症例あるけどunpublished data,もったいない)

食道がんが治った、ああよかった、と思っていたら胃にがんができた。

やっぱり定期検査してなきゃ、、でして。

胃管を観察するには、食事が残っていると観察不良ですので、「食べないで来る」のは必須。

時々胃カメラするっていうのに朝飯食ってきちゃう患者さんもいる、食道の術後だと朝飯くってくると
まあ検査できないので「今日はお引き取りください」「せっかくだし、きれいな状態で検査しましょうね」
になります。

論文ではかかなかったけど

胃管見るときって

心拍動がどっちから来るかで再建術式がわかるんですね

「ほら、後縦隔再建だと前からぱかぱかするのに

胸骨後再建だと後ろからぱかぱか動くでしょ~、人間の体ってすごいよね~」

って学生さんに教えてるのに、論文にかくの忘れてた。

術後内視鏡のすべて っていうのがテーマだったのに・・

書いてあったら、ああ~この先生は外科手術のことわかってるねえって、
外科医っぽい視点だよねえと。

読者がもっと感心したと思うのに。

「後縦隔再建、胸骨後再建か内視鏡でみれば分かるんです」

この一言を添えなかったのが痛い。





by kenzaburou41 | 2019-09-27 19:03 | 他臓器重複癌 | Comments(0)

消化器内視鏡(東京医学社)

今月の赤い本、
「消化器内視鏡」は術後内視鏡の特集でございまして

ケン三郎も執筆しております。

食道癌の術後にはどういう注意をはらって内視鏡をやるべきか
咽頭癌の術後にはどういう方法で検査を行うか?

経鼻内視鏡をつかった観察法のコツを伝授します。

編集後記で「外科医が内視鏡握ってるわりには
素晴らしい論文です」とおほめの言葉を
いただきました。

日本語だとすらすらかけるけど

英語はだめだ、うまくかけないっ

スランプっ


ぽちっとな ←ブログランキングはこちらから

by kenzaburou41 | 2019-09-27 00:50 | 講演録 | Comments(0)

外科勧誘会

今日は学生さんに外科に入ってくれる?的な勧誘行事があった
らしく

ケン三郎はお仕事で欠席

外科の仕事は難儀だけども
やりがいあるよ

的な問答が繰り広げられ

俺体力ないんすよ、心配で

っていう学生さんに

外科はねえ、体力というか

ハートなんだよね、実は

なんてちょっと偉そうに言ってみたりする

進路って悩みますよねえ

ケン三郎なんて今やってる仕事はおおよそ外科とかけ離れてるけれども

でもまあ外科を最初に入門編でやっておくと
視野も広がるし

自分が天才外科医になるかもしれないのに
そのチャンスを自ら閉じるのはもったいない

俺は天才外科医だ
って言ってるやつはろくな外科医じゃない

これ間違いない。

外科医には自信と不安と、となりあわせ
そういう外科医が大成します。

学生さん、まずは外科をかじってみませんか?


































by kenzaburou41 | 2019-09-25 00:15 | ひとり言 | Comments(0)

0-Ⅰp

バレットの深達度診断。

0-Ⅱ型はほぼほぼM癌で

昨日の勉強会でてきた0-ⅠpもM癌のことがおおく

0-Ⅰsのくびれのないごつごつしたものや
一部の0-Ⅱc
はSM癌の事が多く

最初から手術を勧めます

とはいっても深達度診断が難しいのと

ESDがいまは簡単にできるので、ESDで取ってみてあとまた考えるのも
ありでしょう

最初から手術しましたけど、実際浅かったです

というのはできれば避けたいですし

範囲診断はいくら拡大内視鏡、超拡大内視鏡、酢酸いろいろ
モダリティがありますものの、病理でも見解が分かれる

となると
正直お手上げでして

バレット粘膜ごとESDで全部取る
ありだとおもいます。









by kenzaburou41 | 2019-09-22 15:21 | バレット食道 | Comments(0)

早期食道癌診断勉強会

昨日は早期食道癌診断勉強会でございました。

1例目

バレット食道癌でございます

バレット食道癌 本邦でのSSBE由来の
好発部位はSCJ2時方向でございます。

背景に逆流性食道炎の白濁があって

ちょうどその2時にくびれのある結節隆起。

その隆起の肛門側、胃側にどれくらい癌がひろがっているか。

が問題になりまして。

拡大内視鏡で見てみましても、この辺?この辺?

いやここも変じゃない?

わからんちん

ひろ~く切除し、とってみますと

あれ?そんなに広くないっ・・・

うーんでも病理でみても、癌でしょうか、細胞異型はあります、
ここどうでしょう、、

病理でみても判断むずかしい

深達度はくびれのある隆起ですのでSMってことはなくってMにとどまり

いやこれで手術しないでしょ

ESDでOK

範囲診断むずかしい・・

LSBEならなおさらです。

癌をふくむLSBEごと亜全周にとって高度狭窄を予防し

あとに残ったLSBEの片割れを後日ESD

これもありかなと。
































by kenzaburou41 | 2019-09-22 07:42 | バレット食道 | Comments(0)

ESD戦略

b0180148_21244150.jpg

いろいろと食道のESDやり方ありますが
ケン三郎のやりかた(ていうか、ムコゼクトーム師匠のパクリ)~亜全周切除編~

①肛門側から粘膜切開
②正常粘膜を残して反対側を切開、正常粘膜を一条残しておく(まだら不染は無理して切除しない)
③側方からできるだけ粘膜下層を剥離
④反対側を重力側から重力の対側に向けて剥離
⑤さらに前壁側を横から剥離(赤→は横から、筋層に背を向けて横から剥離する所を示します)
こうしてできるだけ、肛門側の粘膜下層剥離を横から横から剥離しておきます。
いよいよ剥離できるスペースがなくなったら
⑥ここで全周粘膜切開。病変は右壁から重力側にたら~んと垂れ下がるように
なります。
⑦さらにその一番口側を糸つきクリップでつかんで引っ張ります。
ここでいよいよ、重力+牽引によるトラクションがかかる最大の見せ場でございます。
上手な人は糸つきクリップなくても剥離できますが、あった方が簡単安全です。
口側から肛門側に向けて重力を利用しながら剥離を勧めます

注意点は辺縁の粘膜切開をしっかり置いておく事。

でございます。

主流は全周切開+糸つきクリップ牽引+口側から肛門側への剥離
でございます。広いと1つだけのクリップでは足りず、2本、3本と
糸つきで引っ張ることも。。そこまでしなくても。。

「私はこうしている」編でございました。

ぽちっとな





by kenzaburou41 | 2019-09-18 21:47 | 内視鏡治療 | Comments(0)

一条残す

中国講演で。

食道癌内視鏡治療のきもは、いかに正常食道を残すかにあります。

ある論文で、3分の2周の病変を全周切除して狭窄しましたって写真が
載っていましたが、こういうとり方は悪い見本です、中国の皆さん
真似はしないでください。

一条でも正常部分をのこせば、食道狭窄への大きなアドバンテージになります。

残すにはどうするか。

残す粘膜の部分片方きって、もう片方きるときに目いっぱい局注して粘膜を
引き伸ばしてください。そうすれば少しでも残す部分がでてきます。

って話をしてきました。

熱心に皆さん聞いてもらえました。

中国の方のESDスキルは年々上がってて驚くほど上手く治療してるし
早期癌の診断にも熱意を持ってまして。

まけんらんね~



by kenzaburou41 | 2019-09-17 21:02 | 内視鏡治療 | Comments(0)

中国講演

浙江省 遂昌(SUICHANG)っつー田舎町での
講演。

朝7時に起きて7時半から飯をくう
中華なんで飲茶や麺があって、やや辛い

ホテルから歩いて5分の病院の会議室を借りての講演。

今回は食道ESDのテクニックの話。

いつものようにフラッシュナイフとムコゼクトーム2をつかって
切開剥離、食道は重力を利用して右壁もしくは前壁に病変をあつめて最後に重力で
病変がでろんと垂れ下がった所で残りを口側から肛門側へ剥離する

ってのを動画を作って解説。

口側から肛門側に行くときは筋層が目の前にでてくるので危険
でもできるだけ横からいっとけば危険地帯がすくなくてすむ。

しかし今や糸つきクリップ全盛期の時代で。

小山先生のように手作りで作る方法、

カネカから市販されているやつ、

それにS-Oクリップも
あると有効だよって
教えてあげて

全周切って、手前を引っ張ってあとはどんどこ
きっていくももちろんOK

ケナコルトは深く打つと穿孔するよ

ってのも合併症対策にあげて


最近はTA filling法っていうステロイドと生食で潰瘍を満たすと
いいらしい

これ英語で1時間しゃべったんですけど
全然英語うまくないけどなんとなく伝わったようで。

無事にミッション終了


しかし中国人のESDや診断のスキルは年々あがってて
この地方の病院でも、食道癌のでっかい長いやつをきれいに
一条残してESDできてるし

診断も、各地域から集まって、早期胃癌研究会のような
読影をやってたりする

ESDスキルでは、日本もあっという間に追いつかれてしまった感ありますが

やっぱり切るだけの人よりは、診断も出来る人が大事でして

一例一例こつこつと。
















by kenzaburou41 | 2019-09-16 23:53 | 講演録 | Comments(0)

もはや日常

ベルサール汐留で「拡大内視鏡研究会」がございまして

最近拡大内視鏡には疎いケン三郎も

なんか咽頭で症例だしてください
ってオファーを頂き

それならとっておきのと
下咽頭BasaloidSCCの症例を
持っていきました

無事に終わって

経口拡大内視鏡でもValsalva法できますって
レクチャーを聞きまして。

拡大内視鏡がもはや日常じゃあなくて

Valsalva法が日常じゃないの?

ってくらい、興味もって咽頭がんみつけようとトライ
してる施設が増えてこれ満足。

おどろいたのは

まったく鎮静しない、ミダゾラムで鎮静、ペチジンで鎮静
の3つを比較した時、ペチジンが一番咽頭観察にはいいのだけど。

ミダゾラムで鎮静したほうが、何も鎮静しないよりも
咽頭は見にくいって。

へ~そんなもんか。

咽頭観察は[イー」と発声

いやいやこれは「ウー」がいいんです。

あー、いー、うー、えー、おー

でどれが一番みえるか?

前向き試験しました、
結果これこれでした。

臨床研究って謎を解明できればいいのだから
なんでも目の前に転がってる疑問を解決しようとすると
答えがでてくる

面白いですねえ

っていま、私は中国の遂昌って田舎町におりまして。


朝発表して、上海に飛び、高速鉄道にのって龍游って駅でおり
そこから車で40分くらいいったところ、で明日の講演を
前にブログをかいております。

は~つかれた。


ぽちっとな




































by kenzaburou41 | 2019-09-15 00:44 | 拡大内視鏡 | Comments(1)

科研費

今年も科研費の季節がやってきた

学会発表や論文作成、投稿、学会参加費なども
含め研究にはお金がいる

国からいい研究だねってお墨付きがでれば
お金の補助がでて

患者さんにいい治療を出来る下地ができる

しかしうまく当たるとも限らず

莫大な費用をつぎ込んでも答えがでない
っていう可能性もある

これだとおもったことをいかにうまく
語れるか

学内のアドバイスにて、科研費を3割くらいの
先生が取得しているらしく

今までうかったことがないので半ばあきらめていたのですが

今年は一つ本腰いれてトライしてみようかと。









by kenzaburou41 | 2019-09-11 22:47 | ひとり言 | Comments(0)