サルベージESD後にサルベージ手術って
そういえば以前やってたのを思い出し。 その方も深部断端陽性で 手術の切除検体にはしっかり癌がのこってた から、結局は手術が必要だった、と いう結果で 外科医でないとなかなかその辺のESD やるやらないの判断は難しいかも しれません。 サルベージ手術って簡単にいうけれど 放射線、抗がん剤、さらに手術 ですから 2回食道癌の手術を受けるくらいの 相当体の負担を強いる治療になります。 経験のない施設は「うちは危ないので 経験のある施設にお願いしています」 ということもあります。 さて、心配していた手術時の 縫合不全や胃管壊死、肺炎、敗血症 いろいろ乗り越えて退院しました その後のアフターケアですが やっぱり普通に手術を受けた 場合と 放射線治療後の手術後 回復には時間がかかり なかなか食事も進まない 気力、体力もおち、体重もへって 近藤先生のいう 「癌は放置にかぎる」 という意見がいかにも聞こえがいい そうならないよう、経腸栄養を続け 誤嚥をしないように体をしっかり起こして 寝る 歯磨きうがいをかかさず 38度の熱がでるようなら早めに 主治医に相談する ご飯は、胃に負担をかけぬよう 何十回とかんで 30分以上をかけて食べる 体をしっかり休め ときには漢方の力も借りて 体力の回復につとめましょう ぽちっとな #
by kenzaburou41
| 2013-03-22 23:00
| 手術後のアフターケア
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他臓器に進行がんがあったために
食道癌は放射線治療を選択。 効いたと思ったら局所再発し 筋層浸潤が疑われたけど、 リンパ管も潰れてるだろうし 明らかな転移もないから 局所制御だけでもなんとか ならないか とおもってESDで取りに行って 筋層を削りながらなんとか切除。 放射線による線維化で組織も 固くなってるから穿孔しないんじゃ ないか?という仮説 でも本来は危険かもしれない ESD やってみてなんとか取れたけど 奇麗に一括、とはいかず。 病理では深部断端陽性。 外科医の立場からすると、ほら見た事か、 ESDの適応外でしょう? やっぱり最初から手術したほうが よかったんだろうか?と思いますが。 この後の選択肢 さてこの場合、どうします? 1)そりゃ、もちろんサルベージ手術でしょうに 2)他臓器がんのほうが予後因子だったら食道は 様子を見る、でてきたら考える、もしくは PDTを加える 3)放射線はもうつかえない、効果のありそうな 抗がん剤を続ける そういえばサルベージESD後にsm2だったから とかly+だったからとかでサルベージ手術を した経験はないぞ、あまり聞いた事もない。 取りきれていればいいというのがサルベージ。 みんなどうしてんだろう。。。 複雑な状況だからガイドラインにも 載っていない。 でも治るチャンスはここしかないかも。 治るチャンスにかけて やってみました、サルベージ手術。 幸い,大きな合併症なく無事に退院。 そして切除標本の病理。 「癌細胞はありませんでした」 えーっ、、、ということは ケモラジ+ESDで行けたかもしれない ってことか。。 チャレンジしないとわからないことが たくさんあって また一つ経験値アップ。 もちろんサルベージESDは 早く見つけて早く奇麗に とれたほうがいいに越した事はない 組織を確認してみようとおもいます。 ぽちっとな #
by kenzaburou41
| 2013-03-21 23:57
| サルベージ手術
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食道表在癌の診断学
m1m2はESD m3sm1は8,9割がESD sm2は6割近く手術 よって診断をきちっとやって道筋を立ててあげるのが重要。 拡大やNBIという便利な機械で ずいぶん楽に診断ができるようになっていますが 1990年頃はまだまだ黎明期で ESDなんてなかった時代。 もしESDのほうが先に開発されてEMRが 後から開発されたらきっとEMRが標準的な 治療であろう さて今のご時世、大きさにかかわらずESDをするのが 専門施設では当たり前になってて 診断がおろそかになりがちでございますが 先人の残してくださった診断のノウハウは ぜひ後生にのこさねばなりません。 誰が言ったか、畳の目サイン 食道の粘膜筋版が収縮することによって、 あたかも「畳の目のように、食道に横ひだが連なる所見をいいまして」 畳の目が病変でとだえると 粘膜筋版になんらかの影響がおこっていると 推測される、大事なサインでございます。 昔はm3sm1に内視鏡治療をするのがタブー視されて いたので、m2かm3かが重要な治療選択肢となって おりまして 「畳の目が病変を通過するときに、とぎれないで通過できるか は、手術かEMRかの選択をするうえで重要な因子だったに 違いありません。 食道の玄人には この畳の目の写真がきれいにとれて一人前 逆に、この写真ぬきに研究会や学会で提示しようものなら 「なぜ、たたみの目の写真がないんだ」と一蹴されるとも いわれる、重要な写真でございます。 外人に説明するときにめんどくさい 臨床所見でございますし また Oh,TATAMINOME!とわかったふうな 外人も気持ち悪いのでございます。 はて、だれがいいだしたのか、畳の目 重鎮のせんせにうかがってみよっと #
by kenzaburou41
| 2013-03-19 22:31
| 診断の達人たち
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抗がん剤治療で消えたように見えても、がん細胞のもとになる「がん幹細胞」がわずかに残っているとがんは再発、転移することがある。九州大などの研究チームは、抗がん剤が効きにくいがん幹細胞を標的にした治療法を開発、マウスで効果を実証した。論文は18日付の米科学誌キャンサー・セル電子版に掲載される。
増殖が速いがん細胞は、常に細胞分裂を行っているため、抗がん剤や放射線治療はこの分裂中の細胞を標的にしている。一方、がん幹細胞は増殖が遅く、ほとんどが増殖しない「静止期」にとどまっているため、抗がん剤などは効きにくく、再発のもとになっていた。 九大生体防御医学研究所の中山敬一教授らの研究チームは、細胞を静止期にとどまらせる遺伝子「Fbxw7」に着目。血液のがんである白血病を発症させたマウスの同遺伝子が働かないように操作したところ、静止期にとどまるがん幹細胞が急減。このマウスに抗がん剤を投与すると、無治療のマウスや、抗がん剤のみを投与したマウスに比べ、生存率が大幅に向上した。 同様の仕組みは、白血病以外のがんでも予測されているほか、同種の遺伝子はヒトでも確認されている。中山教授は「増えない細胞がなぜ静止期にあるかを突き止め、静止期から追い出して、たたくことができた」と話しており、今後数年をかけて、Fbxw7を一時的に働かなくする薬の実用化のめどを付けたいとしている。 #
by kenzaburou41
| 2013-03-19 09:29
| がん患者学
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